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転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0382話
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の拳は素早く的確にこちらコメカミや顎、あるいは口と鼻の間にある人中という急所を狙ってきている。そしてその拳は素早いだけではなく、空気を切るその音から相応の威力も併せ持っているらしく、確かに普通の拳闘士ならこの威力の拳を連打で食らえばすぐに気絶して戦闘不能になるだろう。同時に、リュキオもいつでもニュグスをフォロー出来るように20本近い『魔法の射手』を展開している。
 だが普通の拳闘士なら対処出来ないかもしれないが、俺自身はとても普通のと表現出来るような実力ではない。故に。

「ちぃっ、ちょこまかと!」

 苛立ったように吐き捨てるニュグス。
 連続して放たれる拳の全てを回避され続けているのだからそれもしょうがないか。

「さて、じゃあこっちからもそろそろ行くぞ」

 顎の先端を狙って放たれた拳を回避し、そのままニュグスの右腕を掴み……地面へと叩き付ける!

「ぐはっ!」
「ニュグス!」

 相棒の名を呼ぶのと同時に、『魔法の射手』を放ってくるリュキオ。だが、ニュグスを地面に叩き付けた勢いのままに再度腕力で強引にニュグスを持ち上げ、俺へと向かって来る『魔法の射手』の盾とする。

「ちぃっ!」

 舌打ちをしながら『魔法の射手』の軌道を変更するリュキオ。それを確認してから、地面へと背中を強打した為に呼吸が上手く出来ずに咳き込んでいるニュグスの鳩尾へと拳を埋めて気絶させる。

「さて、これで1対1だな」
「……なるほど、ニュグスを歯牙にも掛けないか。それ程の腕があるのなら個人出場に踏み切るのも分かるな。……さすが魔族、という所か」
「さて、どうだろうな。続きはどうする? 降参するのなら止めないが」
「まさか。折角お前のような腕利きと手合わせ出来るんだ。もう少し付き合って貰おう」

 獰猛な笑みを浮かべつつ『戦いの歌』を無詠唱で使うリュキオ。その様子を見ながら、俺もまた『戦いの歌』を無詠唱で使う。

「行くぞ!」

 短く叫び、突っ込んでくるリュキオ。俺の頭を狙って放たれる蹴りを、後ろへと跳んで回避。地面に着地した瞬間に瞬動を使いリュキオの真横へ。同時に空中で虚空瞬動を使い、三角跳びの要領でリュキオの背後へと回り込む。

「何っ!?」

 小さく叫んだリュキオだったが、後ろを振り向くというような真似をせずに前へと出る。その判断の早さはさすがベテランの拳闘士と言ってもいいものだった。
 首筋を狙って放たれた手刀は空を切り、安心したのかこちらと距離を取って振り向こうとするリュキオ。だが、その動きは途中で止まる。

「何だ……影!?」

 そう、異形化の特殊能力である影を自由に操る漆黒の角。それを使い、リュキオの影を操ってその四肢を縛り上げたのだ。

「残念だったな」

 呟き、動きの取れ
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