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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
06 追撃 その二
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ない』わよ。
次期大神官候補の名前を囁くから、あとは貴方がなんとかすれば?
私達はゼノビアで精一杯なので」
トードが私をじっと見つめたまま押し黙る。
商売上つけなければならない笑顔の仮面すら取っ払って、おそらくは人生最大の山場だと彼自身感じ取っているのだろう。
何しろ、人の足元を見て商売をしてきた悪徳商人だ。
こっちが、トードの足元を見て商売を持ちかけているのに気づいている。
ゼノビアを攻略できたら、反乱軍は恐ろしい勢いで拡散するだろう。
今が、今こそが最後の、そして最大の反乱軍への『買い』なのだと。
「私は、ここまで来るのに色々とあくどい事をしてきた。
何人もの人間を地獄に送ってきたし、それ以上の人間に恨まれている。
そんな私が、日のあたる空を歩いていいんですかねぇ……」
諦めにもにた諦観の言葉。
彼とて生きる為に必死だったのだ。
金を稼ぎ、稼ぎ、稼ぎきった果てに何があるのか知っているだろう。
「それは私も同じよ。
このドレスはこんなに綺麗でどんなに洗っても、ついた返り血で穢れているわ。
それでも、許されてお日様の下を歩いていけるのよ。
あなたの罪は、私が半分背負いましょう」
ロシュフォル教会の新大神官にに許しをえるという政治的イベントを発生させれば、それ以上の表立った追及はまず回避できる。
これを私が受ける事で、新生ゼノビア王国誕生時に色々な悪徳を持ち込まないという裏返しでもある。
「商人に生まれた以上、なってみたいものがあるのですよ。
それになる為に、今までがんばってきたようもので」
「何?」
「御用商人」
いつの間にか顔につけた笑顔の仮面の下から吐き出された言葉に私が吹き出す。
さすが人の足元を見て商売をしてきた悪徳商人だ。
しっかりとレートをあげてきやがった。
全面協力の代わりに、それに見合う価値を出せと暗に言っているトードに、私は最大のカードを切り出す事にした。
「ゼノビアの王子トリスタン殿下が生きていらっしゃるそうよ……」
四日目
「おー、いらっしゃる。いらっしゃる」
再編した帝国軍は出せる兵力のほとんどをこったに振り向けてきたらしい。
その数は1500。
こっちはコリのニンジャ部隊30を足した250。
各地に防衛部隊を配置しておかないと背後を襲われてなんて目も当てられないからだ。
半分以上はゴーストとスケルトンで締めてクレリックが一人も居ないあたり、黄玉のカペラの人徳が分かろうというもの。
開戦前は幾許かクレリックがいたらしいが脅されたり人質が居たりとかで、こちらと戦って潰走したのを機にのきなみ降伏していた。
大神官フォーリス殺害はこんな所にまで響
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