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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
06 追撃 その二
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ぁ。
 こっちも、ゼノビア戦でスラムを掌握する必要からアンダーグラウンドには手を入れておかないと。

「どっちでもいいわよ。
 お日様の上で歩ける身分も用意しようか?
 ぶっちゃけると、今が買い時なのよ。わたしら。
 ゼノビア落とした後だと、どうしても秩序再建しないといけないし」

 私のぶっちゃけに赤いローブの男は腹を抱えて笑い出す。

「こいつぁ愉快だ。
 それを分かって、俺達に声をかけたってか?」

「そうよ。
 今ならば反乱軍は人材が足りないからどうとでもなる。
 けど、ゼノビアを落としたら、日和見していた連中が雪崩れ込んでくるからあんたらに用意する席がない。
 そして、ゼノビア再建に伴って、闇はある程度潰さないといけない」

「俺達があんたを騙したり、あんたを操ったりするという可能性は考えた事はなかったのかい?」

 気配が変わる。
 こっちを見ているのはあいつとあいつ。
 三人か。

「やってもらってもいいんだけど、所詮私は反乱軍の上層部の一人でしかないのよ。
 好き勝手するとわたしごと切り捨てられるわよ」

「よく言うぜ。『流浪の姫君』。
 あんたが居なくなったら、誰にトラブルを持って行けばいいか分からなくなって反乱軍が瓦解するってもっぱらの噂なのに。
 あんたこそ、自分の価値を低く見積もっていないか?」

 なるほど。
 現状では私は高値をつけられている訳だ。
 そりゃ、トリスタンやラウニィーが加入していないからなぁ。

「それはお互い様という事で。
 で、あんたのお仲間は何人?
 100人までならば私の権限で助けてあげるわ」

 一つの大盗賊団規模の人員を救済するという私の言葉に、赤いローブの男が目を丸くする。
 思ったとおりだ。
 若くて、野心的で、それでいて仕事ができるか。
 おそらく仲間は30人も居ない。

「契約成立だ。
 よろしくな。姫様」

 実にいやらしい口調で恭しく手を差し出した彼にそのまま一枚の紙を手渡す。

「傭兵契約書。
 私の名前が書いてあるでしょ。
 それを使いなさい。
 あと、罪状はきちんと書いておくように。
 私の権限で減刑しておくから」

「殺人でもかい?」

「私達戦争しているのよ」

「違いない」

 彼は紙を懐にしまって私の手を握る。
 思った以上に強く握るから地味に手が痛い。

「コリってんだ。
 よろしく頼む。
 姫様」

「エリーでいいわ。
 ジドゥ。
 後の事お願い。
 朝までには戻るわ」

「お見通しって訳だ……」

 コリが私の声に上空を見ると、近くの倉庫上空に弓を構えたホークマンが。
 そして、空を飛んでいたワイアームがドラゴンを掴んで私の
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