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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
五十八話:修道院へ
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え、お湯はキレイキレイがあるから、いらないと言えばいらないんですが。

「ありがとうございます。使わせていただきます」

 折角なので、にっこり微笑んでお礼を言います。
 キレイキレイで清潔にはなってもやはり、熱いお湯で体を拭いたりお風呂に入ったりするのも気持ちいいものだからね!

 風呂なんていう贅沢品が無いのは、修道院なんだからまあ仕方ない。
 早く町に行って、宿を取って。
 お風呂に、入ろう!


 と、このあとの行動を決定しながら、まずは弱ったマリアさんの顔とか腕とか、服から出てる部分を拭いてあげて。
 さすがにヘンリーがいるので、服の下まではね!
 必要に駆られてやってるわけでは無いから、追い出してまでするほどのことでも無いし。

 ひと通り拭き上げて、今度は自分を拭き始めます。

 と、なぜかヘンリーが挙動不審に。

「ヘンリー?どうしたの?」
「どうしたって、お前!目の前で何やってんだよ!」
「体を拭いてます」
「お前!少しは気にしろよ!お前は女で、俺は男なんだぞ!」

 ……ええー?
 今さらじゃね?

 脱いでるわけでは無いし。
 先に、マリアさん拭いてたし。
 まあマリアさんのほうは布団の陰で、ヘンリーには見えないようにやったけれども。
 あと、セクハラしたあとでそんな純情っぽいこと言われても、反応に困るというか。

 が、一応、何が不味かったのかは聞いておくか。
 参考までに。

「脱ぐわけじゃないし、別にいいかと思ったんだけど。なんか、不味かった?」
「脱がなくても、そんなことしたらいろいろ見えるだろ!」

 それも、今さらかと。
 一応、下着とかは見えないように気を付けたし。
 脇とか脚とかの際どいとこくらいなら、これまでも打ち合いとか組み手なんかの最中に、至近距離で散々見られてるわけで。

「心配しなくても、他の男性がいればしないよ。さすがに」

 犯罪誘発というか、面倒なことになるのは目に見えてるからね!
 よく知らない女性とかでも、失礼になるからしないし。
 奴隷仲間のヘンリーとマリアさんしかいないから、したんだけど。
 と言ってもマリアさんはいつの間にか寝てたので、実質ヘンリーだけだが。

「……そうか。…………なら、いい」

 いいのか。
 どんだけ考え無しだと思われてるんだ。

 まあ、いいなら良かった。
 ラインハットまでとは言えまだ少しは一緒にいるんだから、この程度のことでいちいち騒がれても困る。

「そんなことより、ヘンリーも拭いたら?気持ちいいよ。私たちが使ったあとで、悪いけど。キレイキレイのあとだから、そんなに汚くはないと思うけど。替えてもらってこようか?」
「……いいよ。そのままで」

 
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