一周年記念コラボ
Cross story The end of world...
つかの間の休息
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を煽る。
そうしている間に他の3人も順々に起き上がり、仕様の説明を受けると何とも言えぬ表情になった。
なお、ゲツガの服に付着した返り血やリンのコートの綻びも時間経過で消えたらしく、元の状態に戻っていた。
「全く、何だか訳分からんな。この世界は……」
「ああ。でも、仕様上の理解不能な点が不利な影響を持つわけでなく、むしろ役立ってる。細かい事気にしてもしょうがないぜ?」
「……それはそうだが」
リンが垂れる不満も尤もで、不安になるのも理解できる。『今まで』の世界は基本的にシステム
基盤の上で戦ってきた。制約は多いが安心感はある。
たがこの世界においてはそれが無い。言わば『システムを越えた』事が出来てしまうのだ。無茶はできるが、不安が残る。『異端者』として集められた俺達だが、異端の種類がそれぞれ違う。
優劣はさておき、システムを越えた『異端』かシステム内での『異端』かの二種類だ。
前者にゲツガ、レンが当てはまり、後者にリンと俺が当てはまる。
俺が不安を感じていない訳ではないが、これに関しては例のごとく気質性格の差だろう。リンにはやってもらわなければならない事がある。気の毒だが、細かい事に気を回している暇はない。
「リン、それとレン。ちょっと2人で協力してやってもらいたい事がある。出来るかどうかは分からんが」
「……ん」
「なになに?」
リンとレンに一層の階段手前で思い付いた事を言い、2人の意見を聞きながらそれを修正していく。
5分程でそれを完了すると、リンとレンはその練習のために離れていく。
「何してんだ?あいつら」
「ん?ああ。噂に聞く《魔女》さんは相当らしいからな。思い付きを試して貰ってるんだが……存外はまったようで何よりだ」
マッドなにやにや笑いを浮かべるレイに若干引いたゲツガだったが、レイの次の一言でゲツガの脳裏には軽く走馬灯が流れたとか流れなかったとか。
「……さて、次はお前だ。ゲツガ」
―――後に、ゲツガ/優は恋人にこう言った。
―――『正直、あの時一番恐ろしかったのはアイツの笑みだな』
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異世界の過去の未来で(誤字にあらず)そんな話をされる事になろうとは露知らず、レイはゲツガに階段手前ではまだ秘密にしていた事を明かし、それが可能である事も確かめた。
手に入れた鍵を使い、封印されていた中央の扉を開く。
目の前に現れたのは塔まで昇ったときに使ったのと同じような昇降機。
今さら、というノリで疑うこと無く4人はそれに乗った。上昇はすぐに終わり、《刻の塔》の下部ダンジョンだった要塞施設の頂上に出
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