聖剣
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Sideイリナ&ゼノヴィア
イリナ「先日、カトリック教会本部ヴァチカン及び、プロテスタント側、正教会側に保管、管理されていた聖剣エクスカリバーが奪われました」
ゼノヴィア「奪われたエクスカリバーは7本の内の2本、『天閃の聖剣』と『透明の聖剣』だ」
一誠「7本?」
イリナ「そうよ。エクスカリバーは大戦で1度折れているの」
ゼノヴィア「そのエクスカリバーの破片を拾い集め錬金術によって新たな姿となったのだ。その時に7本作られたんだ」
一誠「へぇ…」
リアス「それで?奪われたエクスカリバーが、こんな極東の国の地方都市にどんな関係があるのかしら?」
ゼノヴィア「エクスカリバーを奪った連中が、この地にエクスカリバーを持ち込んだって話なのさ。そして奪った連中の主は『神の子を見張る者』の幹部、コカビエルだ」
ゼノヴィア「それでは、そろそろお暇させてもらうかな。イリナ、帰るぞ」
イリナ「それでは…」
二人が立ち上がりその場をあとにしようとする。―――が、二人の視線が一箇所に集まった。
ゼノヴィア「兵藤一誠の家で出会ったとき、もしやと思ったが、『魔女』アーシア・アルジェントか?まさか、この地で会おうとは」
『魔女』と呼ばれ、アーシアは体を震わせた。
イリナもそれに気づいたのか、アーシアをまじまじと見てくる。
イリナ「あなたが一時期噂になっていた元聖女さん?悪魔や堕天使をも癒す能力を持っていたらしいわね?追放され、どこかに流れたと聞いていたけれど、悪魔になっているとは思わなかったわ」
アーシア「……あ、あの……私は……」
二人に言い寄られ、対応に困るアーシア。
イリナ「大丈夫よ。上には伝えないから安心して。いまのあなたの状況を話したらあなたを信じていた信者がショックを受けるでしょうからね」
イリナの言葉にアーシアは複雑そうな表情を浮かべる。
ゼノヴィア「しかし、悪魔か。『聖女』と呼ばれていた者。堕ちるところまで堕ちるものだな。まだ我らの神を信じているか?」
アーシア「……はい。捨て切れません、ずっと信じてきたのですから」
それを聞き、ゼノヴィアは布に包まれたエクスカリバーを突き出す。
ゼノヴィア「そうか。それならば、いますぐ私たちに斬られるといい。いまなら神の名の下に断罪しよう。罪深くとも、我らの神ならば救いの手を差し伸べてくださるはずだ」
アーシアに近づくゼノヴィア
一誠はアーシアの前に出てアーシアをかばう
一誠「それ以上アーシアに近づくんじゃねぇ!!」
怒りの形相でゼノヴィアに飛び掛ろうとする一
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