【RB1】
【RBプロローグ】
[2/3]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
とスポンサー契約をし、自身が操る【RB】にはスポンサーのステッカー等が貼られている。
FRBBは、参加費不要の【サバイバルランブリングバトル】が主だ。
最大八機によるサバイバル戦で、RBが戦闘不能になると、直ぐ様新たなRBが参戦――離脱するまでずっと戦うことが出来るプロもアマも関係無くバトルが行えるのが特徴で、勝てば勝つほど――この場合、RBを破壊すればするほど架空のお金である【クレジット】が貰えるというシステムだ。
因みに、このRBは【ボディモジュール】の破壊は非常に困難であり、内部もパイロットを保護する様に特殊な【エネルギー膜】で覆われているため、死亡事故が0という安全設計となっている。
だが、それ以外は消耗率も高い。
特に【アームモジュール】部分は、破損率も高いため完全破壊されると、大人しく新しい【アームモジュール】をクレジットで購入する方が安くすむ。
ただ、ちゃんとした【RB保険】さえ入っていれば、破損したモジュール分の金額は戻ってくるので余裕がある人は必ず保険に加入している。
このRBの操縦は実はかなり簡単で、内部の特殊な【エネルギー膜】にRBを、思いのまま操縦する事を可能にする神経に直接機体をリンクさせるシステムがあるため、車の免許を取るよりは遥かに簡単に済む。
だからといって、車より優れている訳ではない。
RBは小さい物でも高さは二メートル半程あるため、専用のガレージが無いと一家に一台とはいかない。
RB専用の駐車場もあるが、月額が高いため此方も余裕がある人でないと難しい。
気軽にRBを求めると、色々整備面でのコストが掛かり、維持費等でも家計を苦しめるだろう――この辺りは自動車と同様だ。
だがそれでも、常にRB関連会社は、整備の簡易性を高めるための簡素なアームモジュールやレッグモジュール等の開発を行っている。
「ちっ……。まだ信号変わらねぇのかよ」
「うん……。で、でも、十時からだからまだ時間はあるよっ?」
兄を宥める様に、由加は気遣うものの只でさえ目付きの悪い兄は、更に眼光鋭くなり、他人が見れば絶対にかかわり合いたくなくなり、喧嘩っ早そうな――俗にいうチンピラみたいな人が見ると、確実に一触即発になりそうな雰囲気を醸し出していた。
苛々する兄を、ハラハラした様に様子を窺う妹――。
すると、漸く信号が青へと変わり、ホッと胸を撫で下ろす。
「由加、とっとと行くぞ」
「ま、待ってよ兄さんっ!」
信号が変わるや、直ぐ様駅へと向かう兄妹――。
ひらひらと桜の花びらが舞い散る中、片方は面倒とは思いつつも学園生活に少しは期待し、もう片方は兄が面倒を起こさないか、また悪い虫が寄っ
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ