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ドラゴンクエスト5〜天空の花嫁……とか、
第5話:夜中に廃墟へ行くのって尋常じゃないくらい怖い
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「確かこのまま北に行った方が、レヌール城へは近道だったはずよ」
そう言って鬱蒼と生い茂る森の中に入ろうとするビアンカ。
いや〜ん! 月明かりも届かなくなる暗い場所じゃ〜ん!
怖ーよ……何時モンスターに襲いかかられるか判らないから、滅茶苦茶怖ーよ!

「ビ、ビアンカ……森の中は危ないよ! 周囲を見渡す事が出来ないから、何時モンスターに襲われるか判らない。多少遠回りでも見渡しの良い平原を歩いた方が、危険度は遙かに低い……ここは焦らず安全策をとった方が良い!」
そんなおっかねー近道はごめんだ。安全でそれ程怖くない遠回りの方が俺好みだ。

「そ、そうね……(モンスター)の接近に気付けない道は危ないわね。流石アルスね……冒険し慣れてるわ!」
おや、謀らずも好感度がアップした気がする。
なるほど……戦えなくても、戦いを回避する……もしくは有利にする策を練れば、知将として輝いて見えるのか!

そう言えば『銀○伝』の『ヤン・ウェ○リー』がそうだった……
運動神経はダメダメだけど、頭がいいから……彼の場合は戦争の天才としてだけど、だから『フ○デリカ』にモテてた。
俺の方が間違いなくイケメンだし、頭を使って格好いいところを示せば、将来ハーレムも夢じゃないゾ!

よぅし……俺ちゃんの知謀を駆使して、危ない事をせずにレヌール城を攻略してやろうじゃんか!
見てろよビアンカ……直ぐに俺の虜にしてやんゼ!
やる気出てきた!!

「ちゅー!!」
「ぎゃーす!」
俺の闘志に火が点いた途端、草むらから1匹の『大ネズミ』が襲いかかってきた。

突然の事で既に泣いている俺……
戦闘が始まったら一際役に立たない俺……
ビアンカの華麗なる鞭さばきで、速やかに解決する戦闘。

先程は俺に対して感心する様な瞳をしていたのに、今ではシラけた目で見据えられている……
『アンタに剣を渡したでしょ!』って感じの冷たい瞳で見据えられている……
だって戦うの怖いんだモン!!





(レヌール城)

あれから戦闘は全てビアンカが片付けた。
俺、敵が現れる度に泣き叫んでた……
あぁ……どんどん俺の好感度が下がって行く様な気がする。

それにしてもビアンカの鞭さばきは見事だ。
そっちの趣味はなかったが、彼女になら鞭で打たれたい。
念を押すが、ビアンカ限定だゾ! 他の奴にはそんな事されたくない!

「さぁ、着いたわ……」
ビアンカのお尻を眺めながら、ステキ妄想を繰り広げてると、突如目の前のお尻が停止し、目的地への到着を教えてくれた。

「へ〜……ここがレヌール城……!?」
ビアンカに促されるまま視線を城へ向ける。
そこには巨大な城が佇んでいた……薄気味悪く闇夜に君臨していた。
月明かりで照らされながらも、
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