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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-38情報と宝を求めて
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!聞いてちょうだいな!やっぱり、ここの村の方たちの祖先は海賊で、どこかの滝の奥深くに、宝を隠したのですって!それで、その宝の中に、はぐれメタルの(けん)が、あったのですって!!」
「おお!当たりだな!さすが、姐御だぜ」
「はぐれメタルの剣と言えば、我々戦士の間でも、究極の剣、一度は手にしてみたい名剣として、語られておりますね。在処(ありか)の話を、まさか聞くことになるとは」
「昔、この村にあったという渇きの石は、滝の流れさえも止めたそうです。それなら、宝を手に入れるには、その石が必要になるのでしょうか」
「夜になったら、話を聞かせてくれるという商人さんもいましたから。この際、一晩ここで過ごして、よく調べてみたほうがいいかもしれませんね」
「ふむ。厳しい戦いが、続いておったでな。捜索ついでにここらで少し、骨を休めるのも悪くはあるまいの」
「ここには砂浜があるから、ここで鍛練するのも、身になりそうだな!」
「ここに、泊まるのね。天気がいいから、夕焼けの海も、見られるね」


 渇きの石の捜索と、更なる情報の収集を口実に、一行は長閑(のどか)な海辺の村に宿を取り、身体を休めることとする。

 捜索という名目で海辺を散策し、海の幸をふんだんに使った素朴な料理に舌鼓を打つ。

 夕食後、道具屋の主人の話を聞きに出掛けたミネアとトルネコ、夜風に吹かれて砂浜の散歩と洒落こんだブライとクリフトが、それぞれ情報を持ち帰る。

「道具屋のご主人が聞かせてくれたのは、時の砂という道具の話でした。戦いの際に使えば、少し時間を巻き戻してくれるという」
「それはそれで、役に立ちそうではあるけれど。今欲しい情報とは、少し違ったわねえ。」
「それじゃがの。砂浜を散歩して海を眺めておったら、潮の満ちた砂浜に、不自然に水の引いた場所があっての。あそこに、落ちておるのでは無いかの、渇きの石は」
「はあ?それなりに大事なもんだったろうに、落ちてんのか?その辺の、砂浜に?」
「私も、そうは思ったのですが。本当に不自然に、そこだけ穴が空いたように、水が干上がっていたのです。そうとでも考えなければ、説明が付かない状況で」


 翌朝、ブライとクリフトの案内を受け、魔法の力も用いて砂浜を捜索し、渇きの石を発見する。

「本当に、あったな……。……ただの、石ってこたねえだろうな」
「鑑定も、したもの。間違いないわ!」


 無事に目的を果たし、準備を整えて、一行は今度は北東の島国、スタンシアラを目指して出港する。
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