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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-38情報と宝を求めて
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ろう。言われたままに、受け取らずとも」
「……ありがとうございます、おふたりとも。正直、私の占い師としての勘も、そうすべきだと言っているのですが。素直に、認めたくなかっただけというか……、とにかく、大丈夫です」

 少女が、考えを整理しながら、話をまとめる。

「それなら。明日の朝ここを出て、南東の、漁村、に寄って。それから、北東の、スタンシアラ、に行くのね?……一日では、着かないね。お料理の材料も、買わないと」
「そうね。お店はもう閉まっているから、明日の朝市で、新鮮なものを少し買っていきましょう。保存の利くものは、まだ余裕があるから。」



 サランの宿で一夜を明かした翌朝、前衛の三人はいつも通りに鍛練を済ませ、朝市で新鮮な食材を買い求めて補充し、サランの町を出て船に乗り、サントハイムから見て北東に位置する島国、スタンシアラを目指す。


 船内作業を進めるライアンに目を留めて、トルネコが感心したように言う。

「ライアンさんは、ずいぶんと、手際がよろしいんですのね」
「船に乗る機会は、多くはありませんでしたが、少ないという程でもありませんから。若輩の身ゆえ、作業には馴染んでおります」
「まあまあ。頼もしいですわ。あたしたちも、勉強したとはいえ、素人の集まりですから。お仕事でされてた方がおられるのは、心強いですわ。」
「お役に立てれば、幸いです」
「船で作業と言えば。ライアンは、料理はできるのか?」

 アリーナが、思い出したようにライアンに問う。

「王宮戦士団では、遠征時の調理は持ち回りでありましたから。船内で調理したことも、それなりには。どちらかと言えば、野営で作るほうに慣れておりますが。出来なくは無いというだけで、得意ということも、ありませんが」

 マーニャが、呟く。

「まさに、軍人だな。味には期待できなそうな、作業だけは上手そうな」

 ミネアが、応じる。

「思い出すものがあるね。戦力としては期待できるけど、主力には決してできないというか。とりあえず、安易に任せるのはやめよう」


 ライアンが加わって作業にも戦闘にも余裕ができ、順調に船を進めて、昼過ぎには名も無き海辺の村に到着する。

「お宝は、いいけどよ。オレの趣味にゃ合わねえ、ド田舎だな。村に名前すらねえとか、相当だな」
「また、勝手なことを……。乗り気だったくせに……」
「わたしの村も、名前はなかったけど。わたしの村よりは、大きい」
「ふむ。山も、いいですが。退役後は、こういった漁村で過ごすのも、悪くは無さそうですな」
「小さな村だから、合流に手間取るということも、ないわね。ひとまず手分けして、情報を集めましょう!」


 一旦別れ、話を聞き回って再び合流し、情報を交換する。

「みなさん
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