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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-38情報と宝を求めて
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到着し、スライムを経由して猫から詳細に聞いた情報を頼りに、サントハイムの三人が
件
(
くだん
)
の人物を訪ね、他の仲間たちは町で情報を集めて、それぞれの用件を済ませて再び合流する。
「どうでしたか?」
「父上の、立て札があった」
「……すみません、もっと詳しく」
アリーナの端的過ぎる回答にミネアが問いを重ね、ブライが話を引き継ぐ。
「わしの先輩に当たる、陛下の教育係であったご老体がおられての。陛下のご幼少時に、夢を見て指示され、立てられたものだというのじゃ」
さらに、クリフトが話を引き取る。
「その立て札には、未来の息子、つまりアリーナ様に宛てて、天空のお城と、そこに住まうという竜の神様のことが書かれていました。その竜の神様は、昔、地獄の帝王と戦い、闇に封じ込めた、と。さらに、天空のお城については、北の海に浮かぶ島国、スタンシアラの人々が詳しい、とも」
ミネアが、頷いて応じる。
「町で、サントハイムのお城のみなさんが消息を絶った当日の朝まで、お城にいたと思われる方に会いました。その方によれば、国王陛下は、地獄の帝王に関する、夢のお告げを、城の方たちに話そうとしていたとか」
「父上は、一度その話をしようとして、声を失っている。その時は無事に回復して、俺たちが話を聞くこともできたが。やはり、城の者たちの行方と、地獄の帝王とは、切り離せないか」
「なんにせよ、情報が噛み合った以上、スタンシアラに行ってみねばなるまいの」
他の仲間たちからも異論は無く、トルネコが地図を広げながら話を進める。
「それなら、今日はもう、遅いし。今夜はこの町で休んで、明日、スタンシアラに向かうとして。船旅になるなら、少し、寄っておきたいところが、あるのですけれど。」
トルネコが、サントハイムの南東に位置する地図の一点を、指し示す。
「ここは。
鄙
(
ひな
)
びた漁村があるだけでは無かったかの?」
ブライが疑問を呈し、トルネコが頷く。
「ええ、そうなんですけれど。この村の方たちは、海賊の子孫だという噂がありますの。」
「おお。海賊と言えば、お宝だな!」
「その通りよ!」
マーニャが食い付き、トルネコが盛り上げる。
「兄さん……。トルネコさん……」
「お宝の中に、役に立つもんがあるかもしれねえだろ」
「そうよ!地獄の帝王とかいうのと、戦うかもしれないんだから!強い武器や防具は、いくらあっても困らないわ!」
微妙な顔で黙り込むミネアを、クリフトとライアンの良識派が励ます。
「そう都合良くいくかは、わかりませんし。今度は、別行動にはならないでしょうから。大丈夫ですわ、きっと」
「宝はともかく、ルーラで移動出来ることを考えれば、少しでも近くを通るうちに、寄っておくのが得策だ
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