第121話 トーヤの決意と怒り
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よう。君はいつまで立っていられるかしら?」
僕を欺くようにミーシャさんは怪しい笑みで笑います。相手は滅竜魔道士(ドラゴンスレイヤー)。慎重に戦わないと・・・!!僕は左腕を胸の前に置きました。父さん、母さん、妖霊王様、お化けたち・・・!!僕に力を・・・!!!
ト「我と、心を通わせ、姿を現せ!出て来い!死神!鬼!」
空中に浮かび上がった紫色の魔法陣から死神と鬼が姿を現しました。この2人は、僕と契約してるお化けたちの中で一番強いんですっ!!
ト「死神、死の鎌!鬼、金棒拳!」
死「ギリ!」
鬼「おらおらおらおらおらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
僕のお願いに答えてくれたのか、お化けたちはいつもより気合が入っています。ですが、そんな気合に満ちたお化けたちの攻撃をミーシャさんは華麗な身のこなしで全てかわしていきます。
ミ「なぁ〜んだ、失われた魔法(ロスト・マジック)だから少し期待してたのに、無駄だったみたいね。」
ト「僕の大切な友達を、バカにするのは止めて下さいっ!!」
ここまで怒りを露にしたのは初めてです。お化けたちは何も悪くないのに、何で僕ではなく、いつもお化けたちが悪く言われなくちゃいけないんですか・・・?
鬼「お前が傷ついてどうする。」
ト「!?」
鬼がミーシャさんに金棒で攻撃しながら言います。
鬼「俺たちは、みんなお前を信頼して、お前と契約をした。俺たちの使命は、俺たちを大切に思ってくれているトーヤを守る事だ。俺たちにどんなに辛い言葉が降り注いでも、決して俺たちはめげない。だよな、死神。」
死「ギリリ。」
いつも無表情の死神も、鎌で攻撃をしたり防いだりしながら、僕に笑いかけてくれた。僕はその言葉だけですごく嬉しかった。
ミ「お化けが仲間だなんて下らないわね。そもそも『仲間』って事がくだらないのよ。人生は全て『強さ』だけがあれば十分なのよ。音竜の・・・咆哮ッ!!」
耳をつんざくような音の息(ブレス)が勢いよく放たれます。
ト「死神、鬼、伏せてっ!!」
ギリギリかわす事が出来ましたが、なんて威力・・・もし、あれを食らっていたら、怪我どころでは済まなかったと思います。
ミ「私は音竜、メロディーヌに育てられた第1世代の音の滅竜魔道士よ。知っていたかしら?音竜の・・・鉄拳ッ!!」
音を纏った拳で僕に殴り掛かってきます。
ト「うわっ!!」
ウェ「トーヤさん!!」
シャ&鬼「トーヤ!!」
死「ギリ!!」
上空からウェンディさんとシャルルさんの声、前から死神と鬼の声が聞こえました。
ミ「音竜の音は、耳の鼓膜を破壊する事ができるのよ。すごいでしょ。」
怪しげな笑みを浮かべながら、ミーシャは手を止めずに僕に殴り掛
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