第120話 竜の遺跡
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私たちはリュウさんに教えてもらったドラゴスターの街へ列車で向かっている途中。いつもマヤの隣に座っているはずのナツがいないため、列車の中では今は誰も酔っていない。いつもと違うせいか、私は居心地が悪くて仕方が無い。列車に乗っている間は、エルザとショールとリョウがドラゴスターの街について話してくれた。
ショ「ドラゴスターの街は、マグノリアから一番遠く離れた街だ。」
エ「魔法より農業が盛んな街だったが、竜狩り(ドラゴンハンター)の本部が建てられたため、街の人々は街からみんな出て行ったんだ。今のドラゴスターの街には竜狩りの本部と竜狩りの奴等しかいない。」
マ「街の人たちから住む場所を奪うなんて・・・最低だよっ!!」
ハッピーを膝にのせ、頭にフレイをのせたマヤが怒る。
ト「でも、何で竜狩りの人たちは、ドラゴスターの街に本部を建てたんでしょうか?」
トーヤの言うとおり、普通は人目につかない場所に建てるよね。
リョ「そりゃたぶん、ドラゴスターが『竜の遺跡』って呼ばれてるからだと思うぜ。」
ル「竜の遺跡?」
エルザとショールとリョウ以外の頭に?が浮かぶ。
ショ「古くからの伝説で、ドラゴスターの街には昔、竜(ドラゴン)が暮らしていたってゆう伝説があるらしい。」
グ「竜が住んでいたぁ!?」
フ「街にかっ!?」
まるでお話みたいな伝説だね。
エ「竜たちは、共に助け合いながら暮らしていたらしい。だが、いつしかその街から竜はみな姿を消し、今では人が住む事が出来る街になったらしい。」
リョ「だが、その街には今でも竜の力がどこかに封印されているってゆう伝説が長年言い伝えられているらしいぜ。本当かどうかは、誰も知らねぇみてぇだけどな。『竜の遺跡』って、街の人たちはそう呼んでいるらしいぜ。」
シャ「その竜の力を見つけるために、竜狩りのやつらはドラゴスターの街の人たちを追い出して本部を建てたついでに・・・」
ユ「第1世代の滅竜魔道士(ドラゴンスレイヤー)を攫ったってわけね。」
随分と奥が深い話。本当に竜の力がドラゴスターの街に封印されているのかな?すると、
ハ「見えてきたよ。ドラゴスターの街だっ!!」
窓を覗いていたハッピーの声に反応して、全員窓の外を見る。すると・・・
ト「えっ!?」
ル「な、何あれ・・・!?」
グ「お、おいおい、本当に街なのか・・・?」
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駅に到着して、私たちは列車から降りてドラゴスターの街を見渡す。ドラゴスターの街には、至る所に巨大な白い塊のようなものが
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