第71話 勇者王が戦い少年少女は青春のようです
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来るか、反逆するかを。」
「………それだけ、カ?」
「ああ、それだけだ。安心していい。選んだそれが、自動的に新しい存在意義となる。」
己の命でもある答えに、超が思案したのはほんの一瞬。
短く笑い、拳を握り、"ムスペルヘイム"の炎を纏わせ、俺を睨み、思い切り踏み込み、有らん限りの力で―――
「どぅおぉぉぉりゃぁぁぁああああああああああああああ!!!」
どごぁぶべしっ!
「ぐっぼぁぁああ!」
その一撃に、それなりに構えていた俺は呆気なくぶっ飛び、水切りの要領で
海を30m程飛び跳ね、
最後に空中を舞い海に落ちた。
・・・や、やるじゃないか。既に自分の過剰な魔力を使いこなしている。
「決まっているだろうガ!あなたに着いて行って寝首を掻いてやる!!
あなたも未来の訳分からなくなったあなたも選ぶ訳無いだろうガ!!」
「ふふふはは………俺が与えた使命を全て満たしているようで、実は全て満たしていない……。
しかし、ああ何と言う事か。お前の存在意義は、それで確定だ"超鈴音"!!」
俺が宣言した瞬間、ドウッ!と超から魔力波が溢れ出る。俺が抑える筈だった鎖を超が自ら拒んだ事による弊害。
しかし、それもまた一瞬の出来事。超にとって、自分の許容を超える魔力の制御など、今更と言うものだ。
「さらばだ、魔人殿!私はこれより、あなたを超える為の旅に出る!!
そしてさらばだネギ坊主、諸君!君達とハ再び相見える事となろウ!それまで腕を磨き、共にこ奴を
打ち倒そうぞ!!」
「ああ、達者でな。精々俺を楽しませるだけになってみせろ。」
「超さん………はい、元気で!僕も、いえ!僕は超さんよりも遥かに強くなって見せます!!」
「はははっ!良い根性だネ、ネギ坊主。先が楽しみだ!」
ゴウッ!
宙に浮いた超の周りに、再度黒炎が燃え盛る。あいつなりの転移媒体か。・・・・悪役だな。
クルリと後ろを向き、炎の中に消える―――と思いきや、振り向いて最高の笑みを一つ。
「ネギ坊主。君の宮崎のどかに対する態度、あれはイケない。
君の父を目指すにしろ、そこな魔人を目指すにしろ。女の扱い程度は身に着けないとイケないよ?」
「ブフゥッ!?ちゃ、ちゃ、超さん!?」
「あははははははは!!」
ボッ!
ネギの顔を真っ赤にして満足したのかどうか。高笑いのまま、炎と共に超は消えた。
全く、創造主に対するあの態度。今度会ったらオシオキだ。・・・・・・まぁ、今は。
「野郎共、祭りは終わりだ!これより後夜祭の準備に入る!燃やせ燃やせ、全て燃やし尽くせ!!
青春とは即ち、燃え尽きる事にある!!
」
『『『『サー、
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