第71話 勇者王が戦い少年少女は青春のようです
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アアアアアアアアアア!!
その太陽級の恒星すら光速で消し去る一撃を真上から受けた"アンサラー"は、立ち昇る光の中へ消えた。
「勇気の勝利だぁぁぁぁぁ!!」
『『『うぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!』』』
ハンマーを高々と掲げ叫ぶと、学園中が勝鬨を上げる。
着いて来れていないのはネギパーティの面々。そして、立ち上がったのは超。
「………あーあ、これデ私の計画はお仕舞いネ。あなたは全く、どうしようもない人ダネ。
何も変わらない。今も…………未来でも。」
「まぁ、俺は俺だからな。ブレない事が信条なもんで。」
言う間にも超の体から、徐々に光の粒の様な物が立ち昇り始める。
―――創造物の消失。
籠められた魔力と存在意義と、そして創造者の魂の欠片が使い果たされた時に起こる現象だ。
「私も、消えるカ………。妹達と、一緒に………。」
「そうか、お前も"中"に居るのか。」
「ああ。私を産み出す為に犠牲になっタ妹達10万飛んで531人。全員が私の中デ生きている。
尤も、先程の戦闘で全員分の魔力を使い果たし、使命も全う出来なかっタ……!」
血が滲むほど歯を食いしばり、拳を握る超。・・・未来の俺は、余程愚かだったのだろうな。
いや、こんな女の子に重荷を負わせる時点で最早俺では無い。だから、確かめる必要がある。
「あなたハ!私を、私達を戦闘用として創り出しておいて、一切戦場へは出さなかった。
そのくせ、時間遡行させ尻拭いをさせようとした挙句それさえ邪魔をスル!!
あなたは……あなたは一体何がしたいのか!?」
超は涙を浮かべ、俺を睨んでくる。
"未来の俺"の代わり・・・いや、"俺"として言葉をかける。俺にはそれしかできない。
「俺は、全てを救う。全てを再生し、破壊し、全てを創る。」
「救う……!?ならバ………なら、私を助けて!!私達を助けてよ!!」
泣き叫んだ瞬間、超の胸ポケットから光が放たれ、超の中へと入っていく。
・・・初めて、心からの言葉を言ったな。だからこそ渡した甲斐があった。
上位天使50人分の魔力と俺の魂の結晶。そして、新たな存在意義を込めたお守り。
「……すまんな、また俺は嘘をついた。」
「こ、これ、は………?力が戻っていく……!?」
消えかけていた超の体は、一瞬にして元の姿へと戻った。元の・・・と言うと語弊があるな。
先程とは比べものにならない魔力と創造の力を蓄えて蘇った。
「さて、超。俺はお前に新たな存在意義として使命を与えた。
お前は選べ。俺か、未来の俺かを。そして決めろ。着いて
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