第70話 少年と少女は本気のようです
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差を0.2秒に設定。コックピット開放。」
刹那さんはいつもの物と違う長い刀を携え、"斬月"から降りて来た。その背中には見慣れない装置をつけ、
そこから機体へとつながる太いコードがズルリと延びている。
な、なぜ態々機体から降りるんだ?愁磨さん達じゃあるまいし、素の状態の方が強いとでも!?
「起きなさい、『十束剣』。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
subSide 刹那
「ハァァァァァァアアアア!!」
ズドォン!
「おぉっと。危ないじゃないかお嬢さん。」
「無事ですか、学園長?今のウチに傷を癒してください。」
「せ、刹那君か………正直助かったぞい。」
ネギ先生達が使っていたダイオラマ内、"グレンラガン"の更に奥に隠されていた"斬月"を起動・繰り出し、
超さんが召喚した(と思われる)悪魔と戦っている学園長を発見、助太刀に入る。
情報が正しければ、七大罪を持つ悪魔の王がそれぞれ持つ群、その総帥師団を取りまとめる者。
「魔軍師団長、『"天我爆散"松永久秀』。歴史に違わぬ奇人変人ぶりで。」
「おや、卿は私の事を知っているのかね。割と嫌われ者……いや、マイナーな部類だと自負していたのだが。
認識を改めるべきかな?」
「いいえ、あなたはどうしようもなくクソッたれな下種野郎ですよ。」
「フ、フ、フ……!なんとも口の悪いお嬢さんだ!」
ガギィン!
松永の長剣を斬月の制動刀で受け、投げられる爆弾を頭部の衝撃拡散自在繊維と輻射障壁で防御する。
・・・なんとも便利な事だ。生身ではこうはいかない。
そして、それを使ってもなおあの人数で超さん一人に勝てないあの人達にはいつまでも任せられない。
「技巧設定"大斬撃・陰ノ太刀"、発動キー"斬魔剣・二の太刀"!コクピット開放!」
「ほう、自分から盾を捨てるとは。」
「まさか。私は盾など持ち合わせません。私はいつでも剣です!神鳴流奥義『百花繚乱』!!」
ザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザン!
「それこそまさかだよ。高々百連撃で私に届くとでも思うのかね?」
"百花繚乱"を全て受ける松永。ですが、そんな事は分かってました。
だから、93,94,95・・・ここ!!
「神鳴流奥義『斬魔剣・二の太刀』!!」
ザンッ!
「おぉっと。危ない危な―――
ガドンッ!
ぬぅぅぅぅぅぅぅ!!」
"百花繚乱"の98撃目を無理矢理"二の太刀"に繋げる。これで倒せれば御の字でしたが、当然の様に防がれる。
そこへ斬月の大上段から放たれる斬撃が降る。いくら魔剣と言えど、所詮は細身の剣。
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