第70話 少年と少女は本気のようです
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丈夫、マイペース、何とかなる、僕は僕。信じろ。
「皆さん……あの城を落とします、絶対!大丈夫、きっと何とかなります!」
「微妙っ!」
「もう一言!」
「えぇっ!?えーっと……僕は、僕と皆さんを信じます!い、行きますよ!!」
「まぁ、60点って所でござるな。」
「そうだな。イマイチリーダーっぽくないけど。」
・・・まだ好きな様に言っている皆さんより先行して、空に浮く"アンサラー"と呼ばれていた城へ突撃する。
若干遅れてついて来たのは、先程のハリセン四人衆の武闘派三人。・・・いや、根に持ってなんかいないよ?
「(ああ言ったはいいけれど、今の僕達じゃ絶対にあの衛星兵器を落とせない・・・!
魔力も殆どないし、自爆させるくらいしか方法が思い当たらない。)」
「皆さん、乗ってください!」
「せ、刹那さん!?助かります!」
僕達が海の上を飛んでいると、黒い武士の様な機体に乗って今まで見えなかった刹那さんが飛んで来た。
何をしていたのか凄く気になる所だけれど、機体が破損しているし、どこかで戦っていたんだろう。
それよりも今は、戦力が増えた事だけを喜ぶべきだ。
「刹那さん、一時停止してください!
"ラステル・マスキル・マギステル 集い来たりて敵を撃て 全てを掻き消せ、暁の焔!!"『穿てり魔砲の大天』!!」
ズギャォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
機体を止め、火と闇の大砲を"アンサラー"へ撃つ。威力は上級魔法に匹敵するこれが通じないなら、
やっぱり内部に入って、どうにかして自爆させないと―――
パシンッ
「な、そんな……!!」
「なによ、アレ…………。」
僅かな希望を乗せた砲撃は、緑のビームシールドの様な物に軽い音を立てて消えた。
当たった一瞬見えた緑の盾は、巨大な"アンサラー"を包み込んでいた。つまり・・・
「外部からの攻撃も受け付けず、中にも入れず……ただ見ているしかない。
絶対守護領域"ブレイズ・ルミナス"、そして、アレを突破しても概念反転の装甲魔法が全体に張られています。」
「アレ突破してもまだ先があるアルか!?」
「…………つまり刹那殿には、その両方を破壊できる策があるのでござるな?」
「いいえ、私がやれるのは外側の楽な方だけです。」
そう言うと刹那さんは、僕達に離れているよう指示する。僕は50mほど後方で風魔法で皆さんと一緒に浮遊しておく。
・・・外側の楽な方、って言った?じゃあ中の難しい方は一体どうするのか―――
「"斬月"、神経電位接続。操縦者との追随時間
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