第70話 少年と少女は本気のようです
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・・・。
「明日菜さん今です!超さんを思いっきりどついてください!!」
「どつ……って、ええ!?」
「早く!これ以上はもう保ちません!」
「あぁもう!意味分かんない上に嫌な役押し付けるわね!?」
今残っている全魔力で拘束している魔法を強化し続けている間に、明日菜さんが超さんに往復ビンタを始める。
・・・嫌な光景だよね、これ。超さんの強化魔法を手っ取り早く消すためとは言え、拘束されてる女の子を
同級生に殴らせてるんだから。
「もう、いい加減にしなさいよ!!」
スパァン!
「へぶっ!……ふ、巫山戯るな………!こんな阿呆な事で、この私が、この私がぁぁあああああ!!」
バシュゥ!
ォォォォォォオオォォオオォオオォオオオォォォォオオオオオオオオオオオオオ―――――――――!!!
超さんの纏っていた黒い服鎧が弾けると、それは無数の怨霊になって空に消えて行った。
アレが・・・超さんが完成するまでに散っていった妹達?あるいは、それ以外の・・・。
でも、これで超さんは無効化出来た筈だ。だけど・・・!
「………そウ、君達にはもう"アンサラー"を止める事は出来ないイ。
あと五分もすれバ加速を始め、十分後には成層圏外に到達。我々の勝ちだ……。」
「じゅ、十分!?十分でアレを落とせって言うの!?」
まだ拘束されたまま再び白い法衣に戻った超さんが、勝ちを確定させた顔で自信満々に勝利宣言をする。
あと十分・・・いや、あと五分でアレを落とさないと、僕達は再び負けてしまう。
そうなったら、人が皆消えてしまう!
「あそこまで辿り着ける人は着いて来て下さい!例え駄目でも、精一杯足掻きます!」
「「「「アホかぁ!!」」」」
スパパパパァン!!
「へぶぅ!!」
僕の号令に合わせ、明日菜さん・古菲さん・楓さん・千雨さんのハリセンが後頭部へ炸裂する。
そのまま空中で強制前転、一回転して地面に顔を叩き付ける羽目になる。
い、痛い・・・!?ハリセンでこの威力とかありえないでしょ!?てかなんで叩かれたの!?
「叩くでしょうが!馬鹿なの!?」
「ここまで来てそれはいくらなんでもテンション下がるアルよ!指揮官失格ネ!」
「あぁ、いや何というか……拙者でもいかんと思うでござるよ?」
「リーダーがんな半端な事言ってたら勝てる勝負も勝てねぇだろうが!ここで言う事ったら一つだけだろうが!」
ハリセンを持って腕を組んだ四人と、その後ろに不満顔の皆さん。
・・・駄目だな。気を抜いてるつもりはないけれど、前のネガティブと言うかグダグダモードに入っちゃう。
ポジティブ、前のめり、全力、特攻、カミカゼ、大
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