第70話 少年と少女は本気のようです
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「創造主が"創り上げた"、『不可能を冠する者』と対を成す人形。それが私ダ。」
創られた物だとしても。
Side out
Side 超
「『怒りの英雄譚』!『悪龍討つ不死身の剣』!!」
「『桜花』、『郷紅』!同技・混合『満る雨桜』!!」
私の放った二撃を、ネギ坊主は雨の様に降り頻る桜の爆弾によって防ぎ切る。
『宝具』―――英雄が用いたそれは、名を開放することにより伝説の力を蘇らせる。
私の使う物は全て紛い物だガ、それでも人間が妥当する事など出来る筈も無イ。
「(それを、二発も止めるとハ。情報が無かったから仕方なかっタとは言え……。準備不足もいい所だネ。)
バル・ボル・ベルグ・バルホルス!彼の地より流れ灌げ禁忌の檻!其に罷り狂うは夢幻の檻!!
出れ地獄の!!『黒翼封ぜし黒水晶の棺』!!」
「本当に何でもありなんですね……!?『救世主の聖天』!!」
対象を永遠に封じる地獄の最下層にある棺。本来なら壊す事すら不可能なのだガ、魔法一つで全て消し飛ぶ。
ヤレヤレ、この魔法を使う為に何万の妹達が失敗したと思っているのカ。
「ふぅ………どうやラ、君の魔法と私の魔法では相性ガ最悪らしい。」
「そうみたいですね……!それを分かった上で、千日手を打ち続けるのですか!?」
「千日手?いいや?最悪だからこそ、私には勝つ手があるのダよ。」
再び、ネギ坊主から距離をとる。コレの使う魔法は、造物主のモノだ。
故に魔人殿の技ではいい所相討ち・・・いや、その『目的』故にこちらの魔法が
打ち消されル。だからこそこの魔法は絶対なのだ。
「……実の所、私の魔力はこの一撃で底を尽ク。だから、"この一騎討ち"は―――君の勝ちだ。」
「でも、"この戦い"には負けない……とでも言いたそうですね。」
私達の魔力が急速に練り上げられ、大気を歪める。・・・そんな中で、頬が緩むのを我慢しなくてハならない。
尤も、ネギ坊主はいやらしい笑みを浮かべているがネ。
全く・・・不愉快で、愉快でならない。結局の所、初めての本気の戦闘で高揚しているのだ。
「バル・ボル・ベルグ・バルホルス!我を従え果てに導け、魔軍の王!」
「ラステル・マスキル・マギステル!契約に従い我に従え、高殿の王!」
私の詠唱に反応し、ネギ坊主も詠唱を始める。・・・お勉強の出来る君は咄嗟にそれを詠唱すると思ったヨ。
この『皇帝王神』召喚魔法は、各属性の最大顕現
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