第69話 少女は闇を解き放つようです
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レンラガンのドリルでも貫くのに苦労する上、機体に纏わりつくせいで迂闊に助けも出来ない。
「魔力で編まれている訳でも無いし、普通の炎でもない……!!
かと言ってもみじさんと同じ地獄の炎でもない……なんなんだこれは!?」
『さて……ネ?そんな事より、とっとと燃えてくれないカ。』
冷たい言葉と共に、また黒炎が僕達を飲み込もうと目の前に広がる。
そして僕達も散開して避けるけれど、意思でも持っているかの様に炎が追って来る。
燃え残っている炎ですら超さんの自由になるらしく、徐々に皆の機体が削られていく。
「遠距離も近距離も、持久戦も速攻も一撃必殺もダメとか、打つ手あんの!?」
「ぶっちゃけありません!遠距離から隙を伺いつつ釘付けにしてください!」
「さっきからそれやってジリ貧じゃねぇか!つっても特攻したらやられるだけだし……!
イベントボス並の奴とコンティニュー無しで戦闘とか無理ゲーすぎんだろ!!」
千雨さんが輻射波動を刃にして飛ばしつつ叫ぶ。良く分からないけれど、どうしようもないって事は分かる。
せめてあと二機、一点突破と防御力のある出来る機体か技があれば行けるのに・・・!
「やぁぁぁっと帰ってこれたぁ!!」
ザンッ ザンッ!
「まき絵!……いきなり来て苦労してた炎ぶった切るとかやるわね。」
「何でもいいアルよ!そろそろ手が燃え尽きるアルよ!!」
颯爽登場したまき絵さんが何でも無い様に炎を切り裂いた。変わらず炎は追って来るけれど、これで一点突破の
目途は立った。肝心の囮役は・・・・よし!
「皆さん、行きます!僕の合図に合わせてください!!」
「待ってたよ!チャンスは一回ってやつだね!?」
「分かってんじゃない!つーかそうじゃなきゃ面白くないでしょうが!!」
「……明日菜殿、それ愁磨先生ッぽいでゴザルよ。」
「うぐっ……き、気にすんじゃないわよ!!」
『……………さて、作戦会議は終わっタかな?』
僕達が話しているのを律儀に待っていた超さんが、今まで以上の炎を吹きあげさせる。
最早海すら燃え、その姿はまるで黒い太陽だ。そして、それを破る為の最後の技がこれだ!!
「明日菜さん!」
「ほ、ホントにやんの!?もう、仕方ないわねぇ!!」
グレンが頭を掴み、そして――――
ズボッ!
「実は結構やってみたかったのよねぇ!!」
「お、お手柔らかに―――」
ラガンを引き抜く。そしてそのまま鉞投法もかくやと言うフォームで!
「ひっさぁぁああぁあああつ!!私の魂完全燃焼!!キャノンボールアタァァァァァァアックぅ!!」
ドゥッ!!
「お願いしまぁぁぁ
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