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少年は魔人になるようです
第68話 最終決戦が始まるようです
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龍宮さん(砲台)を潰しに行った後、僕達は円柱状の機体の方へ向かった。

そこで待ち受けていたのは、王冠をつけた青黒い機体(キング・ザメク)とアリカさんだった。

円柱が広がり、巨大なビーム砲として機能。接敵すれば下方の大量のレーザーが飛んで来る。


だけど、何よりも厄介だったのはその装甲。

『星鉄』と呼ばれる宇宙金属を鍛えたモノが何層にも積み重ねられたその装甲は、

僕と明日菜さんのありったけ(残り滓とも言う)のギガドリルブレイクをいとも簡単に弾き返した。

その為、最高のギガドリルを叩き込むべくエネルギーを充填しているんだけれど・・・。


「(クソッ!なんでこんなに溜まるのが遅いんだ!?まだゲージの6割も残っているのに!)」

「あーもう鬱陶しい!ネギ、ちょっと変わんなさい!」

「え、明日菜さん!?」


言うと、明日菜さんはすぐに操縦を止めエネルギーを充填しだしてしまう。

止むを得ず操縦を受け継ぎ、砲撃を避ける。

チラリとゲージを見ると、既に半分程度まで溜まっていた。僕と比べ、5倍は溜まるのが早い。


「何よ、全然溜まるじゃない!やる気あんのか無いのかハッキリしなさいよ!」

「や、やる気はありますよ!?っと、くぅっ!」


そしてその僅かな間でゲージが溜まりきり、更にエネルギーは溜まり続け、緑色だったゲージは虹色へ輝き

機体を包む。なんだ、これは・・・?僕と明日菜さんで、こんなにも何かが違うのか!?


「避けてなさい、二人とも!いっくわよぉ!!ひっさぁぁぁぁぁぁあっつ!!」
ドシュゥ!   ザザザザザザザザザザザザザゥ!!
『な、なんじゃこれは…!?愁磨とナギが使った時でも、ここまでのエネルギーは!!』


投げられたブーメランは幾十と分かれ、常の動きを止める働きではなく敵を蹂躙して行く。

数回切りつけただけでザメクの装甲を破砕し切り落とす。

そしてザメクを取り囲む円となり動きを止め、本来とは違うが必殺技の型になる。


「ギガぁぁぁぁ!ドリルぅぅぅぅ!ブレィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイクゥ!!」
ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!
『あ、アスナ……!お前は一体何のじゃ!?このような………っ!!』


そして、再度大爆発。これで残りはもみじさんの"デビルガンダム"のみ。

アリカさんのあの様子・・・明日菜さんは、確かに特別な何かを持っているんだろう。

それも愁磨さんや父さんとはまた違った『力』を。でも、今は。


「機体に損傷無し。明日菜さん、行けますか!?」

「トーゼンのパーペキよ!あと10回はぶっ放してやるわよ!!」

「そ、そうですか。すみませんがお願いし
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