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少年は魔人になるようです
第67話 少年は漢の魂を背負い戦うようです
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うし。」


他のみんなは、戦線が崩壊しかけたので一足先に行ってもらった。

そして、世界樹広場を除く五の戦場全てが均衡を保ったままで生徒・一般人の被害が皆無。


「(……………どこまでも、計算づくとでも言うのですか……!!)」

「ハッチ解放!グレン、行くわよ!」


ドッグのハッチが開き、明日菜さんの乗ったグレンが上空へ射出、そのまま外へと転移される。


「……ラガン、行くよ。」


続き、僕の乗った小さい機体も射出、転移される。

視界が開けると、そこに見えたのは見慣れた街並みと世界樹。

そして―――学園の結界を守る五の結界陣がある広場で行われている戦闘。


「明日菜さん、まずは一番近場の黒い人型から行きます!」

「了解!」


最初の"獲物"は、肩が突出した狐のような頭部の真黒な機体。

ラガンのデータによれば、機体名は『ガウェイン』。搭乗者は――――


「そこまでです、木乃香さん。」

『ネギ君に明日菜。ようやっと来たん?主役言うても遅すぎとちゃう?』

「木乃香!あんた何やってんのよ!ひっぱたいてやるから降りてきなさい!」

『そうはいかん。愁磨はんから私の持ち場はここや言われたんや。せやから、精一杯やらせてもらうえ!』


僕達の言葉に耳を傾けず、戦闘態勢に入る木乃香さん。

・・・・そうですか。ならば止む無し、ですね。


「では、ここで落ちて貰います。明日菜さん、行きますよ!!」

「仕方ないわね……!!このおバカ!」

『ふふふ、やっと思いっきり動かせるわぁ。これでも暇しとったんえ?行くでぇ!!』
バジュウウウウウウウウウウウウウウウ!!


両肩が開き、赤黒い波動砲ハドロンブラスターが放たれる。しかし、そんな攻撃なんか!!


「無駄ぁ!!」
ギャリギャリギャリギャリギャリギャリ!!
『わぁ!流石愁磨はんとネギ君のおとんが使っただけあるなぁ。』

「まだ終わってはいませんよ!!」
ドシュウウウウ!!
『そ、そんなんありなん!?』

両手にドリルを出現させ、ハドロンブラスターを掻き集める。そしてそれを木乃香さん目掛けて撃ち返す。

だけど、薄紫の板が重なり合い受け止め、黒い機体には傷一つない。


『なぁんてな!自分の武器でやられてたらカッコつかんやろ!』

「ならとっておき食らわしてやるわよ!!行くわよネギィイイイイイ!!」

「はい、明日菜さん!!ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


僕と明日菜さんはグレンラガンの必殺技を使うべく、これでもかと気合を入れる。

全ての機体中、二番目の防御力を付与された機体。これを穿ち貫けば、後方の憂いは無くなる!
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