暁 〜小説投稿サイト〜
少年は魔人になるようです
第66話 大乱闘が始まるようです
[9/9]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
時間まであと8分。刹那さんのギャラハッドは先程の報告通り大破、

アリアさんのダイゼンガー・アウゼンタイザーが3分、真名さんのパトリオットが1分遅れで出撃可能。

愁磨さんの機体に至っては、システムの起動すらしていませんので………。」

「………まぁ、最初からアテにはしていなかったがネ。

元々、戦力としてハこの"魔城剣アンサラー"と私の"ムスペルヘイム"だけで十分なんダ。」


私の発言に不満少々、ほぼ同意顔のネカネ殿。

とは言え、初期のアンサラーでは攻・防両面に少々不安が残ってはいたんダ。

殲滅力には長けていたガ、精々学園を吹き飛ばす程度。

下手をすれバ拳王共に止められ、人類を殲滅する事は難しかっただろウ。


「残りの四天王三隊、機械兵団を突破!各隊長は迎撃に出てください。」

「(ふーむ、機兵の配置は全て同数だった訳だガ。となると刹那の所が一番の手練れだったのカ?)

………知っていタ、か?ワザと?しかしナゼ…………?」

「はい、なにか?」

「あぁ、いや。なんでもないヨ。では私達も下降開始、上空10q地点で待機。

私はムスペルヘイムとリンクを始めてくル。」

「了解しました、ご武運を。」


・・・実の所、織原一家の中で一番分からなイのはこの子だ。

優秀ではあるガどう見ても普通の少女であり、人殺しなどを容認出来る子には見えなイ。


「なぁ、ネカネ殿。君ハ何故こちら側にいるんダ?君のような子ハ、それこそ――――」

「ネギ側に居るか、花でも愛でている方がお似合いだと?ええ、私もそう思います。

でも、愁磨さんがいますから。」

「…………それだけ、かネ?」


ええそれだけですよ、とコンソールに目を戻すネカネ。

ああ、やはり分からなイ。恋とか言う下らない事に現を抜かしているくせに、人を消す事になんの

抵抗もナイ。・・・成程、魔人殿の言う事がそんなに信用なると言うのならば。


「見せてくれよう、この世に地獄と言うモノを。顕現させてあげよう、火の神を、炎の魔を。」


私の存在意義とハ、それが全て。

精々苦しんで死んで逝け。私達の姉妹の様に、友の様に。それ以上に。戦火に悶え、死んでしまえ。

Side out
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ