第66話 大乱闘が始まるようです
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てる事の真偽と、喜怒哀楽が分かればいいって。だから、超さんの事もなんとなく分かります。」
「君に、何が、分かるのかネ………?」
瞬間、超さんの胸のあたりに魔力か何かの歪みを感じる。ギチリ、ギチリと空間が捻じれ始める。
示威行為なんだろうけど、今の僕には――――悲しく映る。
「覚悟のせいで、友達を裏切って。嘘の笑顔で、自分を傷つけて。
悲しいのを、覚悟と怒りで埋めようとして………。寂しそう、です。」
「そんな事は、無い。あるものカ……!!」
「ありますよ、分かります。だって………。」
かつて、そんな表情を見たから。他でも無い、この話をしてくれた人を見たから。
「………フゥ。本当に君達は気にくわない。
いがみ合って、嫌い合っている様に見えて、本当の所では仲が良いから性質が悪だから―――――」
超さんの目がスゥ、と細められ、同時に怖気と寒気に襲われる。
―――背後、上。
体内に埋めておいた肉体強化の遅延呪文を発動して、左に全力で跳ぶ。
ガッ!
「ぐうっ……!!『天馬疾駆』!『天掴む雷神の双手』!!」
―――ドガァァン!!
壁にぶつかるのと同時に、剣が地面を叩き割る。四方八方に地割れが発生して、石礫が飛んで来る。
高速移動魔法と強化魔法を使うと、腕に雷が纏わり足に翼が生える。
地割れを低空飛行で避け、石を弾く。
「ふぅむ、小僧にまで避けられるとぅうはぁ。もっとマシな肉体を用意できんのかぁ?」
「文句ばかり言うネ。それとも、若い者の相手はご老体には苦しいのカナ?
魔王と言えども、所詮はひよっこアルね〜。」
「貴様よぉり弱くなるようにぃ、リミッターをかぁけている癖にほざきよぉぉるわ。」
マントを翻し、再び剣と古い銃を構える禍々しい男。
超さん、今、魔王って言った・・・・?それにこの男、どこかで見たような―――
「(って、そうだ!森で愁磨さんと戦ってた男だ!)」
「ええい、面倒だ。無ぅ理矢理にでも外すしかあるまいて。」
頭の中で、男=魔王=(愁磨さん曰く)信長という構図が出来る。
そして愁磨さんに手傷を負わせられる程の男が、かけられているリミッターを外そうとしている。
なら、ここで選べる戦法はただ一つ――――
「脇目もふらず即時撤退!!」
「ぬぅぅぅ、まぁたんか小僧!!侮られたまま逃ぃがしてなるものかぁ!!」
「待てと言われて待つ人は以下略です!」
男が撃って来る銃の乱射と剣波を必死で避け、その場をなんとか離脱する。
一端街の反対側まで走り後ろを確認すると、追って来て
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