第66話 大乱闘が始まるようです
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「だったら…………。だったら、けっちょんけちょんにして黙らせるアル!!」
「ハッハッハ、旧友の目を覚ますか。私も手伝うでござるよ。」
くーちゃんと楓さんは肩を叩きあって、暗くなっちゃったテラスから飛び降りた。
私はどっちかと言ったら体育会系だけど、あの二人みたいな・・・
ネギ君たちみたいな、"戦い"を知ってる人達のノリは、イマイチ分かんない。
だけど、私だって・・・・頑張れるし、頑張りたい!だから今は――――
「待ってよーーー!置いてかないでーーー!!」
今は、追いつくように頑張ろう。
Side out
―――――――――――――――――――――――――――――
「超さん、見つけましたよ。」
「おやおや………ネギ坊主にまで見つかるとはネ。気配遮断と魔力放出量を減らすべきカネ?」
「探知なんかしなくても、臭いで分かるモノです。」
「臭い言われたネ!?女として死ね言われたヨ〜!」
見つけたまでは良かったけれど、下手な事を言ったせいで煙に撒かれそうになる。
この人達ってなんでこんなに、雲を掴むような性格なんだろう。・・・煙に撒かれる、雲だけに。
・・・・・・・僕まで良く分からない事になって来た。
「話を聞きに来たんですが………聞かせてくれる気は、ありますか?」
「仮に、あったりなかったりしたラ。どうするネ?」
「あったら聞かせて貰いますし、無いならこのまま捕まえます。
………なぜ、あんな事をするんですか?愁磨さん達まで引き込んで。」
僕の問いに、複雑な笑みを浮かべる超さん。
嘲笑のような、胡散臭いような。悲しいような、嬉しいような・・・・。
「"魔人"殿も幸せ者ダネ。家族以外にも信じてくれル人がいて。
そも、彼は信ずるに値するほど語ってくれた事があるのか?少なくとも私には、『騙って』くれた事しかないヨ。」
「………僕がほんの小さい時、愁磨さんは真実を語ってくれました。それだけで十分なんです。」
『ナギも言っただろ?考えるよりも行動した方が良い事もある。
答弁の時は方便と詭弁を使い分けろ。そして、目を逸らさず感情を隠せ。
目を逸らしていいのは、女の子が恥ずかしがった時だけだ。』
「いや、違う違う。ここじゃないです。」
「…………君も存外、阿呆な思考回路を持ってるネ。」
凄く複雑な事を言われたけど、今は無視。で・・・そう、そうだ。
『自分が目を逸らさないで見てれば、嘘か本当かくらいは分かるもんだ。
まぁ、読める深さは過ごした時間と経験に左右されるけどな。だから、分かればいいのは二つ。』
「その人の言っ
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