第66話 大乱闘が始まるようです
[2/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
んと、父さんが使ったそうです。
京都に居た鬼神を倒す為に使ったと言ってました。あと、根性とか気合でパワーが上がる、とも。」
「何それ………ホントにロボットなの?」
分からない、としか言いようがない。けれど、やれそうな気もする。
不確かな物は嫌いな性質だったんだけれど、ヤキが回ったのかもしれない。
「とりあえず、動かしてみましょ。何日か動かせば、勝手が掴めると思うし。」
「はい。明日菜さんはどっちに乗りますか?」
「上は私には小さいし、下に乗るわ。」
その後、皆がある程度動かせるまで練習して、戦闘のテストもした。
・・・千雨さんは群を抜いて上手く、全員相手に勝った。これで希望が見えて来た。後は――――
「(超さんの話を聞かないと、ダメだよね。)」
笑い声と鋼鉄音がするドックから、僕はこっそり抜け出す。
そして超さんを探しに、薄暗くなって来た大通りを歩いて行った。
―――――――――――――――――――――――――――――
subSide まき絵
「超、ようやく見つけたアルよ!」
「古に楓、まき絵じゃないカ。珍しい取り合わせダネ。」
「随分大胆でござるな?つい先程、学園長達が捕まえに来たと言うのに。」
超さんを探しに出ていた私達だけど、この学園広い上に学祭で人多いし、しかも隠れてるテロリスト、
って言うの?を探すのは思ったよりも難しくて、暗くなって来たし、
ネギ君の所に戻ろうか―――って所で、超さんが自分から出て来た。
「危なくなったら、愁磨サンが助けてくれるからネ。それで、今更何を聞きに来たのかナ?」
「なぁに、ただの確認でござるよ。………本気で、人類を滅ぼそうなんて事を考えているのか?
まるで、RPGのラスボスみたいでござるよ。」
和やかな口調だけど、空気が冬みたいに冷えて行く。こ、怖いけど、逃げていられない。
クラスの皆も、お父さん達も消えちゃうなんて・・・・そんなの、許せない!
「ああ、私は本気だヨ。人間なんて、全員消えてしまえばいいんダ。」
「超………何故、そんな事を………。」
「言ったところで分からないヨ。当事者でなければ否定し、止めようとスル。『正義』とはそういう物ダ。」
許しちゃいけない事なんだけど、超さんの笑顔が凄く、歪んで見えて・・・
中学生の私には分からない重荷とか背負ってる、んだと思う。超さんは話は終わった、と背中を向ける。
「それじゃあ、明日を楽しみにしているヨ。」
ボンッ
「待つアル、超……!!」
「無駄でござるよ、古。あのタイプは、言葉では止まらない。結局、思いを通すのは力ある者でござるよ。」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ