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少年は魔人になるようです
第66話 大乱闘が始まるようです
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んと、父さんが使ったそうです。

京都に居た鬼神を倒す為に使ったと言ってました。あと、根性とか気合でパワーが上がる、とも。」

「何それ………ホントにロボットなの?」


分からない、としか言いようがない。けれど、やれそうな気もする。

不確かな物は嫌いな性質だったんだけれど、ヤキが回ったのかもしれない。


「とりあえず、動かしてみましょ。何日か動かせば、勝手が掴めると思うし。」

「はい。明日菜さんはどっちに乗りますか?」

「上は私には小さいし、下に乗るわ。」


その後、皆がある程度動かせるまで練習して、戦闘のテストもした。

・・・千雨さんは群を抜いて上手く、全員相手に勝った。これで希望が見えて来た。後は――――


「(超さんの話を聞かないと、ダメだよね。)」


笑い声と鋼鉄音がするドックから、僕はこっそり抜け出す。

そして超さんを探しに、薄暗くなって来た大通りを歩いて行った。


―――――――――――――――――――――――――――――
subSide まき絵

「超、ようやく見つけたアルよ!」

「古に楓、まき絵じゃないカ。珍しい取り合わせダネ。」

「随分大胆でござるな?つい先程、学園長達が捕まえに来たと言うのに。」


超さんを探しに出ていた私達だけど、この学園広い上に学祭で人多いし、しかも隠れてるテロリスト、

って言うの?を探すのは思ったよりも難しくて、暗くなって来たし、

ネギ君の所に戻ろうか―――って所で、超さんが自分から出て来た。


「危なくなったら、愁磨サンが助けてくれるからネ。それで、今更何を聞きに来たのかナ?」

「なぁに、ただの確認でござるよ。………本気で、人類を滅ぼそうなんて事を考えているのか?

まるで、RPGのラスボスみたいでござるよ。」


和やかな口調だけど、空気が冬みたいに冷えて行く。こ、怖いけど、逃げていられない。

クラスの皆も、お父さん達も消えちゃうなんて・・・・そんなの、許せない!


「ああ、私は本気だヨ。人間なんて、全員消えてしまえばいいんダ。」

「超………何故、そんな事を………。」

「言ったところで分からないヨ。当事者でなければ否定し、止めようとスル。『正義』とはそういう物ダ。」


許しちゃいけない事なんだけど、超さんの笑顔が凄く、歪んで見えて・・・

中学生の私には分からない重荷とか背負ってる、んだと思う。超さんは話は終わった、と背中を向ける。


「それじゃあ、明日を楽しみにしているヨ。」
ボンッ
「待つアル、超……!!」

「無駄でござるよ、古。あのタイプは、言葉では止まらない。結局、思いを通すのは力ある者でござるよ。」

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