魔法先生ネギま!
0380話
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自分達の服を買うついでに俺の分も買ってきてくれたらしい。
「悪いな」
そう言い、興味津々で俺の着替えを覗こうとしていた数名を含めて部屋の外へと追い出してから着替えて宿を後にするのだった。
街の中心部にある闘技場。普通なら役所とかがあるこの位置に闘技場が建っているという事は、恐らくこの街では拳闘士の戦いがかなりの人気を博しているのだろう。
その闘技場の受付と思しきカウンターに座っている相手を見つけ、声を掛ける。
闘技場の中からは歓声が聞こえてきており中での戦いが盛り上がっているのを感じさせるが、その分入り口付近には人の姿は殆ど無かった。
「ちょっといいか?」
「あん? 兄ちゃん、何か用かい?」
カウンターにいたのは男のようだった。年齢ははっきりとしない。何せ、顔が爬虫類のそれに似ている為か年齢もはっきりしないのだ。いわゆる竜人とかそっち系か? さすが魔法世界。
「ナギ・スプリングフィールド杯に登録したいんだが、拳闘士団に入って無い個人でも大丈夫なんだよな?」
「あー、確かに個人での参加も大丈夫だが……色々と面倒な出来事が起きると予想されるぞ?」
「それは承知の上だ」
「んー……どうしても個人で出場するのか? 拳闘士団に入ってそこから出場した方がいろいろと便利だと思うんだが……」
しつこくそう言ってくる受付の男だが、それは純粋に俺を心配しての事だと理解出来たので小さく首を振る。
「色々と訳ありでな。そういう集団に所属すると、そっちにも迷惑を掛ける事になりかねないんだ」
「……分かった。まぁ、こっちとしても参加人数が多い方が盛り上がるからこれ以上は文句を言わないさ。で、ルールだが基本的に武器や魔法の使用制限は無しだ。相手がギブアップか戦闘不能で決着が付く」
「……武器使用自由?」
「ん? ああ。当然だろう」
「……拳闘士なのに?」
「そういうものなんだよ。で、参加するならここに名前を書いてくれ」
差し出された用紙には色々と細かい文章が書かれていたが、ぶっちゃけると大会で怪我したり死んだりしても文句は言いませんという内容だ。
この辺は地球とそう大差ないんだな。あっちよりは大分アバウトだが。
渡されたペンでアクセル・アルマーと名前を書いて受付の男へと渡す。
「アクセル・アルマーか。……って、お前の名前しか書いて無いじゃないか。これは基本的にタッグ戦だぞ?」
「……何?」
「タッグ戦。2対2」
男の言葉はさすがに予想外だった。てっきり個人戦だとばかり思い込んでいた。
「1人で出場は出来ないのか?」
「あー……ちょっと待ってろ」
俺にそう言い、念話と呟いてどこかと連絡を取り始める男。そして数分が経ち……
「上に確認した。
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