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流星のロックマン STARDUST BEGINS
星屑の覚醒
8 弾ける殺意
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る!!!死んでる!!!」
「え!?なになに!?」
「!?誰だ!!おい!!誰かいる!!!この中に誰かいる!!!」

その悲鳴は辺りに響き、同じくいきなり暗くなったことに驚いていた不良たちは動揺を起こす。
真っ暗な中で自分たち以外の誰かがいる。
闇に紛れ、一瞬だけ気配を現すも、すぐに消えることで恐怖心を煽っている。

「ウゥゥゥゥ!!!!!!」
「ギャァァァァァ!!!!!」

次から次へと悲鳴が上がり、その度に不良は鋭利な刃物で殺されていく。
不良たちは震えた。
次は自分の番かもしれない。
この真っ暗な世界で逃げ道を探すには、光を出すものを使わなければならない。
だがこの状態では光源を持つことは自分の居場所を、正体不明の侵入者にアピールするようなものだった。
そんな時、あからさまな殺意を感じた。

「!?誰だよ!!!」
「何処にいる...何処だ...何処だよ!!?ウワァァァァァ!!!!!」
「イヤァァァ!!!!」

皆が悲鳴を上げ、正気を失い始める。
しかしそんな中、甲高い声が聞こえてきた。
声の主は間違いなくこの奇怪な状況を作り出している侵入者に間違いなかった。
まるで一人ひとり殺すのを楽しんでいるようだった。

「!?ぎゃぁぁ!!!やめろ!!!やめてくれぇぇぇぇ!!!!!」

暗闇を味方につけ、1人、また1人と楽しみながら殺していく。
まるでライフワーク、趣味で釣りを楽しんでいるのと何ら変わらない。

「ヤバイって...早く逃げないと!!え!?キャァァァァァ!!!」

もはや40人近くいた不良は残り10人を切った。
全員、凄惨な殺し方で殺された。
腕が無いなど当たり前だ。
全身が粉々と言ってもいい。
腕はちぎられ、足は折られ、喉笛を掻っ切られている。
もはや人の殺し方ではない。
残った10人は恐怖に駆られ、パニックを起こしていた。
相手は自分たちのように群れなければ、人を殺すことの出来ない人間ではない。
いやむしろ人間であるかどうか怪しい。
全く人殺しを躊躇っていない。
まるでハンターだ。
今ではもはや忘れ去られそうになっているSFホラー映画があった。
宇宙からやってきた狩りを趣味とするエイリアンが、ジャングルに入った特殊部隊の精鋭たちを相手に狩りをするというものだ。
ジャングルに身を潜め、人類を超える科学力の結晶とも言える武器、光学迷彩を身に纏い、1人1人狩っていく。
所詮は作り物の世界だと思っていた。
だがその光景が自分から10メートルもしないところで起こっているのだ。
正気を失うのはむしろ普通のことと言えた。

「グアァァァァァ!!!!!」
「ウワァァァァァ!!!」
「やめろォォォ!!!!!!」

そう考えている間にも次から次へと殺されていく
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