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流星のロックマン STARDUST BEGINS
星屑の覚醒
8 弾ける殺意
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はや近づくだけで蜂の巣にされてしまうような要塞と化しているのは間違いない。
マシンガンなどの武器を携えても全く役に立たない程に。
だとすればノコノコ現れたところを一気に攻めるしか無い。

「次に連中が取引する場所を押さえるわ。それなら防御線が張られずに一気に制圧できる。そして目的を吐かせる」
「でもよぉ...何処に現れる?」


クインティアとジャックは黙り込んだ。
全く検討もつかない。
この数日でValkyrieから買った銃で事件を起こす市民が後を絶たない。
だとすれば間違いなく大々的に取引をしているはず。
しかし最悪の可能性に突き当たった。
転売をするために大量に購入している街の人間がいる可能性がある。
もしそちらの人間を捕まえれば、確実にValkyrieに勘付かれるのだった。

「1つだけ手がかりがあるわよ」
「!?ハートレス」

ミーティングルームにメリーとハートレスが入ってきた。
街で彩斗を探した後、彩斗の学校の身辺で情報を探した。
そして幾つかの情報を得たのだった。

「シンクロナイザーと同じ学校の不良連中。シンクロナイザーが襲った時に銃を向けられたって言ったから、少し調べた。結果、連中は2週間前に銃を購入してる」
「...サイトさんがミヤさんと出会って...ミヤさんが文科省に訴えると脅して先生たちに不良に処分を求めてすぐです。多分、2人に仕返ししてやるつもりで...」

メリーは唇を噛んだ。
当然の罰を受けながら、それに対して逆恨みするというのは不条理だ。
そして先日の彩斗と聞いてしまった教師がその不良たちに加担しているという話。
彩斗とミヤを犠牲にすることで自分たちの欲と保身を優先していた。
悔しかった。
込み上げてくるのは激しい怒りと殺意だ。
連中は彩斗を殺そうとしたのだ。
自分たちが殺されることに文句など言う資格はない。
そう思いながら拳を握った。

「そして彼らはこの1週間の間に銃で脅す手口で何度もカツアゲを繰り返してる。教師たちはそれを野放しにし、警察は証拠を掴めず、彼らは毎日のように夜はパーッと遊び回って、デンサン港の廃工場を根城にしてる」
「Valkyrieはもしかしたら、また彼らに銃を売るかもしれません...。武器を持ち込むには空輸か海運しかありません。デンサン港の近くなら...接触する可能性はあると思います」
「...分かったわ。今からその廃工場を張り込む。もし不良たちがいるようなら、多少、銃で手足を撃ち抜いてでも連中の情報を聞き出すわ」
「行こうぜ、姉ちゃん」

ジャックとクインティアはその情報を聞くなり、すぐさま机の上の無線を腰につけ、ペアリングされたヘッドセットを耳に入れた。

「今からValkyrieと取引をしたと思われる少年たちの居
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