第九十四話
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たが行くのか」
「イリヤを守っててくれよ」
「よかろう」
ライダーの頼もしい答えに満足した俺は戦車を飛び降りる。
「え?速いッ!?」
戦車を飛び降りた俺は地面を蹴って神速を発動。目にもとまらぬと言う俊足でアサシンの一人に近づくとソルでその首を切り落とした。
瞬時に黒い霧となって消滅するアサシン。
「なにっ!?」
驚きつつも手に持った短剣を投げ放つ残り3人のアサシン。その短剣に飛針を飛ばして相殺する。
そのついでに鋼糸を投げ二人目のアサシンを雁字搦めに捕獲してそのまま握り潰す。
「がっ…がはっ…」
これで二人目。再び地面を蹴ると狭い室内にある多くの足場を利用し壁を蹴って次のアサシンの後ろへ回り込み一閃。最後の一人は逃げようと霊体化しようとしていたが、俺の方が一瞬速い。
そのまま首を切り落とし、全てのアサシンを殲滅する。
「ほう。これはなかなかのつわものよ。やはり余の傘下に入らぬか?」
再びのライダーの勧誘。
「イリヤの命令なら仕方ない。サーヴァントは現界するのもマスターの魔力次第なんだからね。彼女の意思なければライダーに組する可能性はないよ」
「ふむ。なら、小娘と相談と言う事だな」
「あら、人の事を小娘と呼ぶ礼儀知らずの男性に組する事はないわ」
「むぅ…そうであるな。それはすまんかった」
「そんな事より、チャンピオン。あなたならこの惨状を何とかできる?」
「何とかって?」
「言い方を変えるわ。あなたならあの子供達を元に戻せる?」
「なっ!?」
「ふむ」
イリヤの物言いにウェイバーは絶句し、ライダーは興味深そうに頷いた。
「別にわたしはあの子供達を救いたいわけじゃないわ。ただ、こんな状態で放置しておくのが気持ち悪いだけ。こんな生きても死んでもいない状態が気持ち悪いの。出来ないなら殺すしかないわね。さすがに魔術師でもこんな状況からの完全蘇生は不可能だもの」
確かに二択だ。殺してやるか、または何とか元通りに戻すしかない。
どちらかしか選べないなら後者の方がまだ気持ちが良い。助ける訳ではなく、ただ自分の気持ちの問題。ある種のエゴだ。
「イリヤがやれと言うならやるけどね。ただ、せめて助けた後に子供達が保護されるまでは責任を持つべきだ」
「面倒だけど、仕方ないわ。ライダー、あなたも手伝いなさいね」
「余か?まぁ確かにこの子らを助けられるならば喜ばしい事ではあるのだが…」
「出来るわよ。チャンピオンは出来ないとは言って無いもの」
「そうなのか?」
「出来なくは無いね」
「出来るのかっ!?」
驚くウェイバーを無視してこの部屋の中心へと移動する。
カ
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