第九十四話
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が興醒めしたと踵を返すと、残されたのは俺とイリヤ、セイバーとアイリスフィールの四人だ。
と言うか、ライダー!もしかして俺達の事忘れて無いか?
ライダーに置いて行かれた俺はとりあえず、ギルガメッシュから貰った食器やら調理器具を勇者の道具袋に突っ込むとイリヤの側まで寄る。
「色々あって聞くのが後回しになっちゃたけれど、アリアはマスターなの?それにチャンピオンって?八騎目のサーヴァントの存在なんておかしいわ」
ようやく聖杯戦争参加者としての最低限の思考を取り戻したようで、イレギュラーである俺達の情報を今更ながらに得ようとアイリスフィールはイリヤに問い詰めた。
「それは教えられない事もあるけど、少しは答えて上げられるわ。とりあえずチャンピオン、コーヒーをもう一杯お願い」
ライダーの突飛の行動の所為ではあったが、母親との邂逅は別れがたいのか、イリヤはもうしばらく此処に居るようだ。
ギルガメッシュが居なくなった事により、テーブルと椅子は宝物庫に収納されたのか光の粒子となって消えてしまったので、俺が出したテーブルへと移動し、ポットからコーヒーを注ぐ。ついでにアイリスフィールのカップにも注いだ。
セイバーはまだ悶々としているのでスルー。
テーブルと椅子は消えてしまったが、使っていた食器は地面に置いて有ったので、先に言った様に食器の関係は俺にくれると言う事なのだろう。何ともしっかり王様なやつである。そこの所を少し見直した。もっと下を顧みない奴なのだと思っていたのだが、そうでも無いようだ。
二人とも一口コーヒーを啜った後、アイリスフィールが口を開いた。
「それじゃ確認なのだけど、あなたはアインツベルンのホムンクルスよね?」
「うん。わたしは確かにアインツベルンのホムンクルスよ」
アイリスフィールの質問に答えるイリヤ。
「それじゃそこに居るチャンピオンはあなたのサーヴァントなの?」
「うん。チャンピオンって凄いでしょう。何でも出来ちゃうの」
「ええ、凄いわね。まさかあれほどの料理を食べれるとは思って無かったわ」
「でしょう」
自分の事のように喜ぶイリヤ。まぁ悪い気はしないけど。
「あなたはどうやってサーヴァントを召喚したの?サーヴァントは全部で七騎のはずよ。それにイレギュラークラスのようだし…」
「うーん…それには答えられないわ。ただ、今回の聖杯戦争で呼ばれたサーヴァントじゃないと言う事だけは確かね」
そりゃそうだ。俺達は第五次聖杯戦争で召喚されたサーヴァントだからね。
「そう、アハトのお爺様が何かしたのね。サーヴァントの召喚なんて聖杯の力が無ければ無理だと言うのに。いえ、その維持すら普通なら不可能のはず…」
アインツベルンのホムンクルス=当主
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