第一幕その一
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れをか」
「はい、バルザムです」
こう告げて彼にその水晶の容器を差し出すのであった。
「どうか」
「これは何処にあったのだ?」
「想像もつかない遠方からです」
その強い光を放つ目と共に言うのだった。
「そこからです」
「また持って来てくれたのだな」
「これ以上の薬はもう何処にもありません」
女はこうまで言った。
「ですがまだご所望なら」
「いや、今はいい」
グルネマンツはこう女に告げた。
「クンドリーよ」
「はい」
「今は休むのだ」
そして名前も呼んでみせたのだった。
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