魔法先生ネギま!
0379話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「ほう……」
ナギ・スプリングフィールド杯か。ネギが無事ならまず間違い無くこれに食い付くだろう。そして集合場所にこれ程丁度いいタイミングと場所も無い。
「このナギ・スプリングフィールド杯とやらに出るにはどうしたらいいんだ?」
「あ? そりゃお前、どこかの拳闘士団に入るか、あるいはソロで申し込みするかして各地で行われている予選を勝ち抜いて優勝すればいいんだよ。もっとも、ソロで出た場合は味方が少ないから色々と面倒事も起きるだろうし、予選の予選、みたいに戦闘回数も多くなるだろうがな。それと情報が少ない分賭けの倍率が高くなる事が多いな」
なるほど。効率を考えれば拳闘士団とやらに入った方がいいのかもしれないが、賞金首になった事や諸々の面倒事を考えた場合はソロの方がいいな。
「いい情報を聞かせて貰った。450粒」
「……坊主、お前ナギ・スプリングフィールド杯に参加する気か?」
「ああ。ちょっと面白そうだからな」
「ふーむ……」
頷き、真剣な目で俺へと視線を向ける店主。
「まだまだ餓鬼だが……いや、それでも魔族なら……取りあえず1回戦でも勝てば……」
何やらブツブツと呟き、ドンッとばかりにカウンターの上に年齢詐称薬の入っている入れ物を出す。
「坊主、俺の提案を聞いてくれたら1万ドラクマで年齢詐称薬を600粒売ってやろう。……どうする?」
突然のその言葉に多少怪しい物を感じながらも、600粒というのはかなりいい提案なので話の続きを促す。
「提案?」
「ああ。予選に出て勝った場合は少しだが勝利者インタビューみたいなのが行われる事がある。その時に俺の店、レイジング魔法店の名前を出して欲しい。どうだ?」
……ふむ。つまりはアレか。スポーツ選手が特定のメーカーの道具を使って大会に出るようなもの。一種のスポンサー的な扱いをして欲しいという訳だ。
少し考えるが、特に俺に対する不利な条件は無いと判断。
「OK、その提案を呑もう。レイジング魔法店だな」
「ああ、期待してるぜ」
「ついでにもう1つ。俺に掛けられるだけの金を全て掛けるんだな。そうすればより多くの利益になるだろうさ」
「何だ、坊主。お前そんなに強いのか?」
子供になる青を多めに、という注文を聞いてから赤200粒、青400粒の合計600粒を容器に移し替えたのを受け取りながら笑みを口元に浮かべる。
「そうだな。少なくても弱いとは言いたくない所だ」
「うーん……まぁ、魔族なら1回戦くらいなら何とかなるだろうから賭けてもいいかもしれないが。ちなみに、具体的にはどのくらい強い?」
「本気を出せば闇の福音とある程度は互角にやり合える感じだな」
「闇の福音? それってアレか? 子供に良い子にしてないと闇の福音が掠いに
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ