魔法先生ネギま!
0379話
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、お気を付けて」
マジックアイテムを売っている店の近くにある路地裏。そこでフードで顔を隠している5人に声を掛け、表通りへと姿を現す。
俺を見た数人の通行人が驚いたように微かに眉を顰めたが、あった変化といえばそれだけだ。
俺の姿は既に異形化で変化しており、額から深紅の角が。左右の側頭部と後頭部からそれぞれ2本ずつの合計5本の角が生えている。また、同様に背中には魔力で作られた羽の姿もあり、顔立ち自体は賞金首として公表された物と殆ど変わっていないのだが、角と羽によって受ける印象が大分変わるのか特に見とがめられる事は無かった。
そしてそのまま魔法店へと入っていく。
「いらっしゃい。お、魔族の坊主か。魔族が来るというのはちょっと珍しいな。それで何を探してるんだ?」
色々な薬や道具、あるいは何らかの素材が置いてある店で、カウンターから俺の姿を発見した店主が声を掛けてくる。
見た目は普通の人間で、年齢詐称薬なんて犯罪臭のする道具を売ってるようには思えない。……いや、別に法に触れる薬って訳じゃないんだから当然なのかもしれないが。
「年齢詐称薬をくれ。1万ドラクマ分」
「そ、そんなにか!?」
「当然、纏め買いするんだからある程度はまけてくれるよな?」
カモに聞いた話では年齢詐称薬は1粒2000円。それを1万ドラクマ、つまりは60万円分となると大体300粒程度。ただし、1粒2000円というのは魔法世界ではない現実世界での値段だから輸送費やら何やらを考えると少しは安くなるだろう。そして纏め買いもあれば……
「350粒、でどうだい?」
「ちょっと吹っかけすぎだろう。500粒」
「おいおい、そんなんじゃこっちの儲けが無いどころか赤字だぜ? 380粒」
「ここで懐の深さを見せてくれればこれからも贔屓にするんだがな。550粒」
「おいっ、増えてるじゃねぇかっ! 普通ここはもう少し量を少なくする所だろう!? 400粒!」
「損して得取れ、という言葉を理解して欲しいんだがな。570粒」
「……坊主、お前さん本当に買う気はあるのか? 430粒」
店主の声に、1万ドラクマずつ分けてある袋をドサッとカウンターの上に置く。
「1万ドラクマだ。冷やかしじゃないのは理解出来たか? 600……」
600粒、と言おうとしてふと店の壁に貼ってあるポスターに視線が止まる。
「ナギ・スプリングフィールド杯?」
そう、そのポスターにはネギの父親であるナギ・スプリングフィールドの名前を冠した大会名が書かれている。
「ん? 坊主、知らないのか? これは来月……いや、再来月にあるオスティア終戦記念祭の目玉イベントだよ。その予選、つまりはキズクモの代表選手を決める為の大会があるから、その選手の募集って訳だな」
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