暁 〜小説投稿サイト〜
プリテンダー千雨
桜通りの吸血鬼編
第六話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
に暴れた後だと人間の食べ物だけじゃエネルギー不足だからこっちも飲んでんだ。」

そう言って長谷川はマグカップに口をつけて中身を飲んでいく。う〜ん・・・分かっていても思わず顔が引きつっちゃうわね。ネギとエロガモも何か引いてるし。

「んじゃ、説明するから適当な所に腰掛けてくれ。」

すると、長谷川は知らないうちあの紫色の液体を飲み干していた。き、きっとロボットにとっては当然の事なのよ!茶々丸さんだってきっと毎日ああいうのを飲んでるに違いないわ!!
まあ、それはさて置き。私とネギは適当な場所に座って長谷川が話すのを待った。

「とりあえず。もう先生には私の種族について話してあると思うけど、神楽坂は先生身体聞いたか?」

「ええと、まだだけど。」

「じゃあ、まずそこからだな。」

長谷川が話した内容は何とも壮大な話だった。何でも、昨日出て来た一杯お面をつけたタコが長谷川のご先祖様にあたるロボットを作ったらしい。で、タコは自分の代わりにロボット達に働かせてぐうたらしてたとか。しかもロボットを作る事までロボット任せとかどれだけ働きたく無かったのよあのタコ・・・しかも調子に乗ってロボットを虐めて怒らせて宇宙に追い出されるとかバカ過ぎるでしょ。地球でも物語の中でロボットが人間に反乱を起こすって事はよくあるけど、これはどう考えてもあのタコが悪いわね。

「それで、その後ロボット達は平和に暮らしたって訳?」

「ああ。暫くの間はな。」

「え?」

「昨日話の中でデストロンって言うのが出ただろ。」

「そう言えば・・・」

「それと、向こうは千雨さんをサイバトロンって言ってましたよね。」

あっ、そう言えばそうね。ネギ、良く覚えていたわね。って言うか、知ってるって言ってたわね。

「ああそうだ。私たちはサイバトロンとデストロン。二つの種族に別れてた。」

それから長谷川が話した内容は大雑把に言うとこうね。
クインテッサ星人は自分達の代わりに働くロボット“サイバトロン”とは別に敵と戦うロボット“デストロン”を作ってた。クインテッサが追い出された後、皆平和に暮らしていたんだけど、デストロンが宇宙征服を企んで手始めにサイバトロンを攻撃したの。それに対してサイバトロンは自分達を改造して立ち向かって戦争になっちゃった訳。まあ、その戦争もとっくに終わってるみたいだけど。

「まあ。ここまでが先に先生に話しておいた部分だな。」

そう言うと長谷川は喋り続けて喉が渇いたのかコップにペットボトルのお茶を注いで一口飲んだ。

「あの、それでは千雨さんがトランスフォーマーと人間の間に生まれた存在って言うのは?」

その時、ネギが長谷川に聞いた。そう言えば、あのタコがそんな事を言ってたわね。

「まんまの意味だ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ