第2章
戦闘校舎のフェニックス
第42話 私を抱きなさい!
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「……何やってんだ……」
俺はもう面倒になったので、放っておく事にした。
部長がイッセー兄の部屋にジャンプしてきた後に言った言葉に、私と鶇さんと燕は信じられない気持ちになり、今イッセー兄の家の窓からイッセー兄の部屋の中を覗いていた。
そこには、自分の服に手をかけている部長と呆気に取られているイッセー兄が居た。
「…私では駄目かしら…」
「い、いえッ!!そんな事はッ!!」
「いろいろ考えたけど、これしか方法が無いの…」
そう言っている間に部長は下着だけになっていた。
「既成事実が出来てしまえば文句無いはず」
(…方法?…既成事実?…)
私は前に明日夏兄が言っていた事を思い出した…。
「明日夏兄、どうしたの」
「ああ、ちょっと考え事してた」
「考え事?」
「部長が婚約問題で悩んでいるんじゃないかってな」
と明日夏兄が言っていた。
つまり、今部長は婚約問題に追い詰められていて、既成事実を作ってその問題を解決にしようと、イッセー兄に迫っている訳と…。
(って何でイッセー兄を相手にするのぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!!!!!)
木場先輩でも明日夏兄でも………絶対に断ってるよね。
木場先輩は根っからの騎士(ナイト)だし、明日夏兄もそう言う関係は結ばないだろうから…。
(でもだからってッ!!)
正式にお付き合いしている間柄なら分かるけど、既成事実の為だけになんて…。
(って言うかああぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!!!)
部長がイッセー兄をベッドに押し倒していた。
その光景に鶇さんが目に涙を溜めて、目を背けた。
燕も目をきつく閉じていた。
そして、遂に部長はブラジャーを外し、イッセー兄の手を胸に押し付けていた。
そして、遂にイッセー兄が…。
「お、俺もうッ!!部長ッ!!」
理性が保てなくなったのか、部長を抱き締めた。
(ああああッあああッ!!!!!!!!もう誰でもいいから今すぐ止めさせてッ!!って言うか、窓をぶち破って私が…)
と窓をぶち破ろうとしたら、魔方陣が現れた。
そして、現れたのは副部長でも木場先輩でも塔城さんでもなく銀髪のメイドさんだった。
(メイド?グレモリー家の?)
銀髪のメイドさんが口を開く。
「こんな下賤な輩と…旦那様とサーゼクス様が悲しまれますよ」
「…サーゼクス?」
「私の兄よ」
「えッ!?」
(部長のお兄さん。それよりも下賤ってッ!!)
私はイッセー兄の事を下賤呼ばわりされたことに怒りを覚えていると…。
「私の貞操は私の物よ。私が認めた者に捧げる事の何処が悪いのかしら。それから、私のかわいい下僕を下賤呼ばわりするのは許さないわ。たとえ兄の女王(クイーン)である貴女でもね」
部長の言葉に怒気が含まれていた。
メイドさんは部長の脱いだ服を手に取り、部長に上着を掛けな
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