第10話 「あえて言おう。ショタであると」
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も少しだけ、明るい感じの緑色。ザ○はダークグリーンですし。
ですが、皇太子殿下が、クシ○トリアと呟くたびに、アンネローゼが小さく、壊してやろうかしら、などと囁くのが怖いです。そのうち本当にやりそうですわー。
隣の席のわたしの事も考えて欲しいです。
エリザベートは、ジークを見ては、にやにやしてますし。
まともなのは私だけと、断言しても宜しい。
あえて言いましょう。
私のみが正常である。と……。
「おい。いきなり立ち上がって、なに自己主張してやがるんだ?」
うおう。皇太子殿下の突っ込みが入りましたー。
「そうですよ。ラインハルトを見て、はぁはぁしてるくせに」
「ほほう。では、ジークを見ても、にやにやしていないとでも?」
「ガキ見て、にやつくな」
「なに言ってるんですかー。ラインハルトにジーク。かわいい男の子がっ!! 二人もいるんですよー。圧倒的じゃないですかー。我が宰相府は」
「へ、へんたいだー」
なにを失礼な事を。皇太子殿下といえど、許しませんよ。
うんうんって、エリザベートも頷いてますよ。
あっ、なんですか? その呆れたような目は?
そしてアンネローゼを指で、呼んでますね。
「アンネローゼ。しばらく席を外していよう。ヘンなオバサンになっては、いけないからな」
「……はい」
うん、まー。しおらしい顔をしちゃって。アレは絶対、ないしん、うきうきしてるに違いない。
わたしには分かる。
皇太子殿下と二人っきりで、どこ行く気よー。
リヒテンラーデ候に告げ口してやるぅ〜。
「そんな事まで、聞きたくないですな」
不意をつくな。このじじい。
年取って、気配を隠す術を身につけたか、これだからじじいは、嫌なの。
「ところで、皇太子殿下は、どこへ行かれたのですかな?」
「今頃は、アンネローゼとしっぽりと」
「ほほう……」
にやりと笑うな。じじい。
じじいが笑っても、かわいくないぞー。
「なにを言うのだ。これでも今を去ること、五十年ほど前。当時のわしはぁー。紅顔の美少年として、近隣でも有名だったのだ」
「歳月って、怖い」
「ふふん。貴様らの夢を打ち砕いて、くれようぞ。これを見るが良い」
そう言って、リヒテンラーデ候は自分の席の、引き出しから一冊のファイルを取り出しました。
中に収められているのは、ご幼少の頃の皇太子殿下の写真。
「うわー。なんて、つぶらな瞳」
「か、かぁいいー」
「こんなにかわいい少年が、あの皇太子殿下になるなんて……」
「今の精悍な雰囲気が、どこにも感じられない」
「いったい何があったっていうの?」
「そうじゃろ、そうじゃろ。男は変わるものなのじゃ。いまにシークも、皇太子殿下のように、ふて
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