常盤台中学襲撃事件
Trick44_この兵器、“裏”の作品か?
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節への攻撃だ
宗像が脚の関節隙間に刀を入れる。
刀の柄の先端、柄頭を黒妻の拳の手甲で撃ち刺し込む。
釘とハンマーの役割で破壊した。
それを高速で連続で。
操縦者は≪スティンガー≫が脚で支えられなくなり
地面に落ちた衝撃でようやく気付いた。
『なんだ!? 一体何が!?」
『歩脚がすべて破壊されている・・・だと?』
大量の警告表示に気付いた時には、歩く機能が失われていた。
「さて、本番はこれからだぜ?」
信乃の声を合図に宗像と黒妻は≪スティンガー≫から急いで離れる。
「 炎の道 (フレイム・ロード)
無限の空 (インフィニティ・アトモスフィア)」
次の瞬間、≪スティンガー≫内の画面が真っ白になった。
熱が高ければ高いほど白に近い色を表示する熱感知の画面。
「 無限の煉獄 (インフィニティ・インフェルノ)!!!! 」
炎の玉璽を開放し、大気すらも焼き焦がす炎をぶつけた。
「すげぇ・・・・A・T(エア・トレック)ってここまでできるのか?
あれ? 今って“火気無効化ガス(エンゼル・ゼファー)”ってのがあったんじゃ・・」
目の前には手榴弾の爆発とは比較にならない程の炎。
≪神の吐息 (エンゼル・ゼファー)≫の中では発揮されない筈の現象だ。
『あれは火花を一切封じるもので、熱を消滅させるものではない。
限界を超えた摩擦熱は、炎と比べて遜色ない現象を起こす』
「たかが摩擦熱、されど摩擦熱だ。
僕は炎の道を走る一人のA・T使い(ライダー)として、あいつに勝てる気がしない。
玉璽抜きでもだ」
離脱した2人と1人は呑気に話していた。
あそこまでの業火で敵が無事なはずがない。
しかし、信乃の性格から殺す事は絶対にない。
だから全く心配していない。
適度に痛めつけられた悪者を引きづって、信乃が出てくると確信していた。
当然の事だと思って。
「ッ!!」
だが、信乃は1人で出てきた。
否、何かから避けるように後ろ向きに跳んできた。
「「な!?」」
『ニシオリ、お前はないをやっている?』
「あの装甲・・・・予想以上に堅い!!」
大量の熱で発生した上昇気流で煙幕が完全に晴れた。
≪スティンガー≫の表面は溶けているようにも見えるが、溶けたのは半分だけ。
あれほどの炎を浴びた事を考えると、今の装備でこれ以上のダメージは望めない。
そう考えられるほどの、被害の少なさだった。
玉璽を使った技は兵器と比べても見劣りしない結果を出す。
信乃の無限の煉獄
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