常盤台中学襲撃事件
Trick44_この兵器、“裏”の作品か?
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≫の称号を
付けられた不機嫌そうな顔をしている。
「遅いぞ、遅刻だ」
「君は遅刻をした、だから殺す」
『高貴なる私の、作戦開始時間を遅らせた事は万死に値するぞ』
「てめぇら・・・学校での漫才をまた繰り返すつもりか!?」
ズゴォン!!
「おっと!!!」
≪スティンガー≫は、銃火器が使えないと判断して、その固い装甲で
信乃達が立っている倉庫に突っ込んできた。
あれだけの重量で突っ込めば、当然倉庫は丸ごと崩壊する。
信乃達は屋上から一気に落ちる状況になったが、彼らはA・T使い(ライダー)。
何の合図も指示もなく、各自で別の倉庫屋上に飛び移った。もちろん全員が無傷。
『高い所にいるんじゃねぇ! 降りてこい! 殺してやる!!』
「いやいや、殺してやると言われて降りてくる馬鹿はいないと思うよ」
信乃の場にそぐわない冷静なツッコミ。
≪スティンガー≫は飛び移った先の倉庫にも突っ込んで破壊してくる。
もちろん、全員が突っ込む前に別の建物に移動するから無意味な攻撃に終わっているが。
『お前たちに作戦を与える。高貴なる私に感謝するが良い』
「「「了解だ!」」」
3人は位置外の指示で、それぞれの配置についた。
『チョコまか動きやがって!!』
『殺す殺す』
依然として建物への突撃を繰り返す≪スティンガー≫。
「それでは、作戦を開始します」「そして殺す」
≪スティンガー≫の両側に信乃と宗像が挟むように立ち、
その両手には大量の手榴弾があった。
宗像と同じ方法で手榴弾を出した信乃。
しかし、未熟のために宗像と比べて半分ほどの手榴弾しか持っていなかった。
合計で30を超える数の手榴弾。攻撃には十分だったが、目的は攻撃ではない。
『やれ』
位置外の命令を合図に放たれた手榴弾は、≪スティンガー≫の周りを轟音と爆煙でつつんだ。
視界は全く見えない程に濃い煙の中、信乃と宗像と黒妻は入って行った。
『馬鹿が! 煙幕にまぎれて攻撃するつもりか!? こっちには丸見えなんだよ!!』
最初の爆撃で動かなかったのは、あくまで攻撃した相手が全く分からなかっただけ。
しかし、今回の爆煙は本人の前で作られた。攻撃相手が完全に分かった状態。
だから、カメラのモードを切り替えた。熱感知カメラに。
駆動鎧にも付いていたそれが、上位兵器の≪スティンガー≫に搭載されていない筈がない。
熱感知カメラがあれば、煙幕など何の意味もない。
兵器の前に生身で挑んできた3人の人間、の図式が完成する。
“普通であれば”だが。
熱感知カメラに切り替え、画面に映し出された人影は3つで
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