常盤台中学襲撃事件
Trick44_この兵器、“裏”の作品か?
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るが、強姦は完全にはされていない。
犯人は俺が再起不能にしたから琴ちゃんが怒る必要はないからな。
ただ、その子をどうにか励ましていて欲しい。頼んだよ、有名人」
「・・・・わかったわよ・・・・さっさとアジト潰してきて。
そして今度、一緒にお昼ご飯でも食べよ。もちろん信乃にーちゃんの手作り」
「了解、腕によりをかけて作るよ」
「がんばれ」
「がんばる」
信乃と御坂は拳同士を軽く当てた。
子供の時からやっていた、ハイタッチと同じように使っていた励ましや激励の合図。
そして信乃は3階から直接飛び降りる。
今度は御坂も驚いたりはせず、校門からA・Tで激走する信乃を見送った。
そして一度深呼吸し、信乃に頼まれた少女の元へ走って行った。
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
常盤台中学から十数キロ離れた倉庫街。
数ある倉庫でも一番大きなものに、怪しげな光沢の機械が蹂躙していた。
「補充は完了しているんだろうな?」
「はい!」
「では行け。全てを蹴散らしてこい」
「了解しました積上様!」
命令してたのは科学者とも職人とも芸術家とも言えそうな、奇妙な雰囲気を持った男。
信乃がハラザキに関わるなと忠告した時、追加で関わるなと言った6人の中の1人。
それがこの男。
そしてその男が目の前の兵器を作りだした。
「俺はこれで帰る。もう、そいつには飽きた。
今は小型モーターが思いのほか楽しいからな。
でかくてでかい力よりも、小さくて普通以上の力を作る方が楽しい」
意味不明な独り言と共に、倉庫の裏口から出て行った。
「・・・本当に大丈夫なのか? あんな意味不明な奴が作った機械に乗るなんて・・・」
「仕方がない。キュモール様の、絵鏡の人の命令だ。
作った奴が変人であろうとも関係ない。命令に従ってあいつが作ったこれで出るだけだ」
命令された軍隊服の2人は、嫌そうな顔をしながらも機械に目を向け表情を変えた。
「それに・・・これで好きに暴れられるんだぜ?
壊れるかどうかの不安よりも虐殺の方がでかい・・・」
「それもそうだな! すぐに学校に行くぞ。
向かうは“長点上機学園”だ」
そして2人は自分の首筋に注射を刺した。神理楽が作り出したドーピング。
表情が高揚したものへとみるみる変化していく。
そしてサソリ型の大型兵器に乗り込んだ。
・・・
・・
・
倉庫の扉が開き、サソリ型兵器の全貌が見えた。
全長は20m近い巨体。全体的に藍色のカラーリ
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