暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
常盤台中学襲撃事件
Trick44_この兵器、“裏”の作品か?
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後ろ”から、窓側から声を掛けられた。

「よ、琴ちゃん」

「うぁッ! 信乃にーちゃん!? 何で窓の外にいるのよ!
 ここ何階だと思ってるの!? というより後ろから声を掛けないで!」

「2年の教室だから3階でしょ? 何かおかしいの?」

信乃がA・Tを使っていれば、建物の高さなど関係ない。

もちろん御坂も知ってはいるが、常識的に考えれば無理だ。

「・・・・もういいわよ。

 で? 当然終わらせたんでしょ?
 眼まで碧くしてまで本気出したんだから終わってなかったら怒るわよ」

信乃は戦闘が終わっても眼を碧色にしたままであった。

小さい頃から信乃を知っている御坂は、もちろん信乃の眼の事を知ってる。
興奮した時や、怒った時、そして本気で何かをする時に碧くなる事を。
そして確実に結果を残していた事を。

「ああ、もちろん倒した」

「足は? また怪我?」

「まだ戦えるから心配しなくていいよ」

「へ〜、怪我をしたかどうかを聞いたのに、『戦える』・・か。

 怪我はしたんだね、しかも正直に答えないぐらいに重症」

「うわ〜戯言(ごまかし)が通じない?

 まだまだ修行不足だな。師匠に顔向けできないよ、ハハハハハ」

相も変わらず飄々(ひょうひょう)と返すが、御坂は心配そうに睨んでいた。

本当は信乃に余裕が無かった、精神的にも肉体的にも。
だから戯言ではなく戯言もどきしか言えずにバレテしまった。

信乃は足の内出血以外にも、腹も怪我をしている。
倉庫に無理に入るために、怪我を顧みずに突っ込んだ代償だ。

出血を無限の煉獄 (インフィニティ・インフェルノ)で焼き止めているが重症には違いない。

御坂には見えないように、だから校舎の窓を挟んで今は話している。

「ふざけないの。もう終わったんでしょ?

 だったら早く雪姉ちゃんの所に行きなさい、怪我人」

「残念だけど、まだ大きな問題が残っていてな・・・

 敵の本拠地(兵器の隠し場所)が見つかったから、今から潰しに行くんだ。

 俺達、小烏丸は今から離れるけど、警備員を呼んだから従ってほしい。
 琴ちゃんが警備員に従えば、他の皆も大人しく聞くと思うからお願いな」

「わかったわ、貸し一つよ?」

「それならもう一つ、貸しを作りたい。

 今からグランドにある体育倉庫に向かってくれ。
 そこに1人の女の子がいるから側にいて安心させてほしい。

 ・・・・かなりショッキングな状況だから一応は覚悟してくれ」

「どんな状況? 聞いておいた方が覚悟できるけど」

「・・・・男に乱暴された。今は心が壊れる一歩手前ぐらいな状況だ」

「えっ!?」

「間に合ったかの判断に困
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