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プリテンダー千雨
桜通りの吸血鬼編
第五話
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なり、黄色い双頭龍型が右脚、鳥型が左脚、サメ型が左脚、そして最後によくわからない形をした奴が右腕となった。

「さっきから思ってたんだけどさ。何でデストロンのこいつらがお前らの言う事聞いてんだ?」

「こいつらを直接作ったのは我らだからだ。デストロンには貸し出してやってるだけに過ぎん。」

そう言えば、こいつらって武器商人やってるって言ってたな。デストロンと商売いるって事は、多分私らを戦争で自滅させる積りなんだろう。

「さあやれ!オボミナス!!奴を叩き潰せ!!!」

「ぐああああああああああああああああああ!!!」

クインテッサに命令されると、合体ロボ“オボミナス”は獣のような雄叫びを上げてその巨大な拳を振り下ろした。私とマクダウェルを抱えた先生は左右に飛んで回避する。奴の拳はそのまま橋の上に叩きつけられ、巨大なクレーターを作った。なんつう馬鹿力だよ!!

「ネギ!エヴァちゃん!長谷川!早くこっち!!!」

すると、絡繰と一緒に橋の麻帆良側に居た神楽坂が叫んだ。私たちは一旦そこまで下がる。

「皆、大丈夫!」

「ああ。何とかな。」

私はさっき橋の上叩きつけられた時のダメージが少しあるだけだ。でも、先生とマクダウェルは・・・

「僕も大丈夫です。でも、もう戦うだけの魔力は・・・」

「私も同じだ。」

さっきの戦いで既にガス欠の状態だった。

「って事は、戦えるのは私だけか。」

「ちょっと!私と茶々丸さんも居るわよ!!」

私の分析に神楽坂が反論する。

「でもよ、武器や魔法無しで人間があんなのと戦うのは無理だぞ。」

「 うっ・・・そりゃ私はそうかもしれないけど。でも、茶々丸さんなら・・・」

「申し訳ありません、アスナさん。いくら私でも装備無しであれに挑むのは不可能だと。」

「そんな!じゃあ結局長谷川だけで戦わなくちゃいけないって事!!敵は合体して強くなってるのに!!!」

そう怒鳴り散らす神楽坂。でも、一つ勘違いしてるな。

「神楽坂。確かに、合体して奴らは強くなった。でもな、同時にやり易くなってんだぜ。」

そう言って私は飛び出す。後ろで先生と神楽坂が叫んでるけど。気にしない。でも大丈夫だ。こういうデカい敵との戦い方もちゃんと父さんに教えてもらっている。

「ぐああああああああああああああああああああ!!!」

私が接近するとオボミナスは再び野獣の咆哮とともに拳を振るってきた。だが・・・野獣だけにその軌道は直線的で避けるのは容易かった。
そして、拳を回避した私は奴の後ろに回り込み、右肩の関節つまり合体のジョイントに向けてジェットライフルを発射する。こういう合体ロボはジョイント部分が弱い事が多い。オボミナスもその例外に漏れなかった。と言う
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