桜通りの吸血鬼編
第五話
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は私を振りほどこうと暴れ始める。くそっ、なんつうパワーだ。喋り方からして頭はそんなに良さそうじゃなかったけど、その分力は強いらしい。そして、ついに私は振り飛ばされてしまう。
「くそっ!」
私は何とかバランスを取って着地する。そこで私が見たのは・・・
「トランスフォーム!」
聞き慣れた掛け声とともにロボットモードへ変形した敵ロボットだった。その胸には目つきの悪いロボットの顔を模した紫色のマークが描かれている。
「間違いねえ。お前、デストロンだな。」
「そう言うお前はサイバトロン!」
余談だが、私の機体の胸には柔和な顔つきのロボットの顔を模した赤色のマークが刻まれている。これがサイバトロンの証だ。クインテッサ星人が支配していた時はそれぞれ兵隊と奴隷を表す印だったらしいが、今はそれぞれ恐怖と自由を表す物になっている。
「サイバトロン倒す!」
敵は片言な口調で敵意を表すと、銃を取り出して撃ってきた。だが、私はスラスターで急上昇してそれを回避する。
「逃げるな!」
敵は怒鳴りながらさらに撃ってきた。にしても・・・下手な射撃だな。最近練習し始めた私より下手だぞ。どうもこっちのパラメータもパワーに取られているらしい。これなら冗句からちまちまとジェットライフルで攻撃すりゃカタが付くかもな。と、私が思った時だった。
「後ろです!レインさん!!」
突然、先生が私に向かって叫んだ。それに反応して振り向こうとした直前、背中に衝撃が走った。
《ネギSide》
巨大ロボットになった千雨さん、と言うかレインさんが変形したドラゴンロボットと戦っている。助けたいけど、エヴァンジェリンさんとの戦いで殆ど魔力を使っちゃったし、どうすれば・・・そう考えた時だった。レインさんの後ろから鳥みたいな形をしたロボットが迫っていたのは。
「後ろです!レインさん!!」
僕はそれを知らせようと叫ぶ。でも間に合わず、鳥ロボットの脚についた鋭い爪がレインさんに叩きつけられた。そして、レインさんは橋の上に叩き落される。
「レインさん!」
僕はエヴァンジェリンさんを抱えたままレインさんの元へ急いだ。そして顔の近くまで行って声をかける。
「大丈夫ですか!」
「ああ。何とかな・・・」
すると、レインさんは返事をして起き上がった。良かった、無事みたいだ。でも、そうこうしている間に鳥ロボットが人型に変形して橋の上に降りてきた。ドラゴンロボットと一緒にレインさんを挟み撃ちにする形だ。
「どうします、レインさん。」
「前も後ろも敵。それなら・・・横に逃げる!」
そう言ってレインさんは横方向に飛び出した。僕もそれに続く。でも・・・目の前でサメに手足が生えたような姿をしたロボ
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