暁 〜小説投稿サイト〜
Black Engel and White Engels
ガニメデ行政府編
第1章
「|開戦計画《Plan of attack》」
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て戦争突入。
第四次中東戦争で、中東に米ソの緊張状態が発生した中で、イスラエルが核を使用して戦争勃発。
83年の
エイブル・アーチャー
(
NATO軍事演習
)
をアンドロポフが戦争開始の合図と誤認して戦争開始。
などなど、人類破滅のシナリオが山のように書かれていた。
ふと私は疑問を神にぶつけた。
「これを読んだ限りでは、人類は21世紀に資源戦争で破滅するか、それを乗り切ったとしても、最後にアフリカで高齢化が始まって主として破滅するかしかありません。」
「そのとおり、どちらにしても人類は破滅するのだ。少なくとも21世紀中に宇宙空間への進出がなければ。その時、初めて人類は私の手を離れるだろう。」
「あなたがそこまでコミットする理由は?」
私は尋ねた。素朴な疑問からだ。
「そう。人類は私が創造したものだ。いわば、私の子供だ。子供が大きくなって外に出るのを喜ばない親がいるだろうか?」
「いくつか疑問があります。宇宙の始まりはビッグバンだったはずです。それを仕掛けたのはあなたですか?」
「そうだ。何もないところでは何も発生しまい。」
「なるほど。よくわかりました。」
これで物理学や宇宙を学ぶものの長年の疑問が溶けてしまったわけだ。“神が起こした”それが結論だった。よくわかる説明、ありがとうございます。
「でだ。そんな中でも、産業革命以後急速に人類絶滅の可能性が急上昇している。」
「そりゃそうでしょう。人類の数の増加のスピードと技術革新の速度があっていなのですから。人口爆発と技術革新の速度があっていれば、今頃人類は海底でも宇宙空間でも新天地を求めて進出していますよ。アメリカの政治家じゃないですけど、それがフロンティアなのですから。」
「そこでだ。私は人類にある程度のアドバンテージを与えて進出を促進させることにした。」
「なんですと?」
一瞬、私は我が耳を疑った。神が介入するということはどうなのだろうか?
考えてみれば、特にキリスト教はそうだが、天文学に関して進歩を受け入れてこなかった歴史がある。なにせガリレオの理論を受け入れたのは20世紀の中頃だ。
「そのために、君に協力して欲しい。」
「なんですと?なぜ私なのですか?」
私はカップをこぼしそうになりながら驚いた。
「適当に選んだのだが・・・君は意外と骨がありそうだ。」
適当だったのかよ。まぁ、確かにそれでしか考えられないが。
「で、これが君に与えるアドバンテージだ。」
そう言って、神から手渡されたファイルを私はペラペラと捲った。そして、その内容に驚愕せざるを得なかった。
・異次元にあるガニメデ型惑星(地球との公転差24日)
・大型レプリケーター36基
・小型レプリケーター無数
・クローントゥルーパーおよびその生成システム
・初期都市造成可能地形
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