暁 〜小説投稿サイト〜
プリテンダー千雨
桜通りの吸血鬼編
第四話
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話

私は神楽坂明日奈。麻帆良学園女子中学三年A組よ。ひょんな事から担任の子供先生が魔法使いだって知っちゃって、いまはパートナーとして仮契約してるの。
って、誰に説明してるのよ私は。
まあ、それはさておき。今日は茶々丸さんと戦った日の翌日なんだけど・・・

「あの茶々丸ってロボを仕留められ無かったのは不味いッス!きっと今頃、兄貴にパートナーができたことをチクってるに違いないッスよ!」

昨日の失敗についてネギのペットのカモ(私は“エロガモ”って呼んでる)が慌ててた。

「で、でも昨日は見逃してくれたし、」

「エヴァンジェリンも茶々丸さんも2年間私のクラスメイトだったから、本気で命を狙ってくるなんて思えないんだけど。」

ネギと私はエロガモをなだめようとする。

「甘い!兄貴も姐さんも甘々ッスよ!見てください、俺っちが昨晩“まほネット”で調べたんスけど」

すると、エロガモはノートPCのモニターにある画像を出した。そこにはエヴァンジェリンの顔写真が映っていて、さらにその上には“WANTED”の文字が・・・どう見ても手配書ね。

「あのエヴァンジェリンって女は15年前までは魔法界で600万ドルの賞金首だったんですぜ!」

「ちょ、ちょっと何よそれ!?」

何でそんなのがうちのクラスに居るのよ!

「とにかく奴らが今本気で来たらヤバイッス。下手すりゃ寮内のカタギ衆も巻き込まれるかも…」

「マ、マジッ!?」

「とりあえず、兄貴が今ここにいるのはマズイッスよ。」

「そうね、今日は休みでほとんど皆寮内にいるし…」

そう私とエロガモが話していると・・・

「うわあああーん!」

ネギが泣きながら杖にまたがって飛び出していっちゃった。って!?

「ちょっと!何処に行くのよネギ!!」

「ハッ!まさかあんな事を言ったからアニキは・・・」

「このバカガモ!!」

「いや、姐さんだって同意してたでしょうが!!」

うっ…そりゃそうだけど。とにかく、今はネギを追いかけないと!!




《千雨Side》

今日、私はビークルモードになって飛行訓練(と言う名の空の散歩)をやっていた。これはもう完全に私の日課の一つになっている。その影響で飛行機乗り風の衣装を作って着て自分のサイトにアップしたりもした。
さて、今日は航空部の活動が無いことは確認済みだし、思いっきり飛び回るとするか。
そう考えていた時だった。眼前に杖に跨った先生が迫っていたのだ。このままでは接触するので私は急いで避けようとする。先生の方も私に気付いて止まろうとするが間に合わず、私の主翼の先端に接触して墜ちてしまった。

「先生!!」

私はロボットモードにトランスフォームすると、先生の救出に向かっ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ