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プリテンダー千雨
桜通りの吸血鬼編
第四話
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た。




《ネギSide》

アスナさん達に迷惑を掛けないように飛び出してきたら、戦闘機とぶつかって落ちちゃった。不味いよ!この高さじゃ絶対助からない!!
でも、僕が死んだらもうアスナさん達に迷惑かけなくて済むのかな・・・

「何もう諦めたみてえな顔してんだ!!!」

その時、黒い大きなロボットがこっちに向かって飛んで来た。ロボットは僕をキャッチすると、ゆっくりと地面に着陸した。




《千雨Side》

危うく人を、それも知り合いを殺しちまう所だった。間に合って良かった。

「あの、あなたは一体・・・」

手の上に乗っている先生が私の顔を見上げながら聞いてきた。

「私はスチールレイン。宇宙から来たロボットだ。レインと呼んでくれ。」

とりあえず、父さんに与えられたサイバトロンとしての名前を名乗る。だけど、バトルスーツ姿と同一人物とは言わないでおこう。ややこしい事になりそうだからな。
因みに、この喋り方は某勇者なシリーズの第一作の主役ロボを元にした。私はジェット機に変形するからどちらかと言えば第二作のノ○スケヴォイスの勇者に近いんだろうけど。

「レインさんですか?」

「ああ。さっきはぶつかってしまって済まなかった。」

「いえ、僕の方こそ・・・って、申し遅れました!僕はネギ・スプリングフィールドって言います!!」

「ああ、よろしくだネギ。所で、君はどうしてこんな所を飛んでいたんだ?」

「実は・・・」

先生は何があったか話し始めた。マクダウェルに狙われている事、昨日絡繰と戦った事、そしてマクダウェルが昔賞金首だった事…ってマジか!?それから、皆に迷惑をかけない為に寮から飛び出してきた事だ。

「僕があそこに居たら、きっと関係の無い皆さんまで巻き込んでしまいます。だから、こうやって・・・」

「なるほど。」

ったく、考え方が単純過ぎんだろ。やっぱガキだな。しょうがねえ、ここは年上としてアドバイスするか。

「確かに、君の言葉も一理ある。」

「ですよね・・・」

「だが、君が出て行く事で心配したり悲しんだりする人も居るんじゃないのか?」

「あ・・・」

やっと気付いたみたいだな。先生は色々と非常識だが、悔しい事にクラスの連中からの信頼とか人気は大きいからな。

「でも、それならどうすればいいんですか?」

そうだな・・・答えが無い訳じゃないけど、父さんならこう言うだろうな。私がそう考えていた時だった。

「ああ!?」

急に先生が叫んだ。

「どうしたんだ!?」

「杖が無い!?」

「杖?」

それって、いつも先生が持ち歩いてたり、空を飛ぶのに使ってた奴か?

「どうしよう!大切な物なのに!!
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