桜通りの吸血鬼編
第二話
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間の姿に擬態しているのだと言う。そして、娘である長谷川千雨は地球人とのハーフなのだそうだ。
「なあ、それは本当なのか?にわかに信じられんのだが?」
「そう思うなら、昨日千雨が変身したのはどう説明する?この地球であんな物を作る技術は無いハズだ。」
「まあ、確かにそうだな。あの二人でも多分無理だろう。」
「「あの二人?」」
私の言葉を聞いた長谷川親子は首を傾げる。
「なあ、それってまさか絡繰を作った奴の事か?」
すると、長谷川千雨が聞いてきた。
「ああ、そうだとも。」
「一体誰なんだ?」
「お前も良く知る二人さ。」
「まさか・・・」
どうやら、今ので分かったみたいだな。
《千雨Side》
私の知っている絡繰を作れるだけの二人の人間。それは直ぐに思いついた。
「千雨、分かったのか?」
すると、父さんが聞いてきた。
「ああ。同じクラスの“葉加瀬聡美”と“超鈴音”だ。この二人はとんでも無い天才で、麻帆良の頭脳とか言われてるんだよ。」
「なるほど。その二人か。」
どうやら、この二人の名前は父さんの働いている天文台でも知れ渡っているようで、直ぐに納得した。
「で、話が少し逸れてしまったが、我々の正体を話したんだ。今度はそちらと麻帆良の秘密を話してくれ。」
「ああ、分かっている。」
そして、マクダウェルは話し出す。
「私の正体の前にこの麻帆良について話そう。順番的にその方が分かり易いからな。」
「話してくれるのなら別にそれでも構わない。」
「私もそれでいいぞ。」
「では、単刀直入に言うぞ。この世界には“魔法”と言う物が実在している。」
「「は?」」
ちょっと待て。マクダウェルの奴、今何て言った?
「科学から生まれた貴様らには信じられないのは分かる。だが長谷川千雨。貴様が昨日見た坊やが使った力はそうでないと説明出来ないだろう?」
そう言えば、あの時先生は呪文みたいなのを唱えてたな。
私がそんな事を考えていると、父さんがマクダウェルに聞いた。
「それと麻帆良の秘密と何の関係があるんだ?」
「簡単な話だ。この街には坊や以外にも複数の魔法使いが居る。」
「何だって!?」
「目的は様々。魔法使いとしての修行のため。もしくは逆に修行に来た魔法使いを教育したりするためだ。ここは学園都市だから皆普段は教師や生徒として生活している。」
って事は先生は修行のために教師をやってんのか?でも、学校で先生やんのと魔法の修行に一体何の関係があるんだ?
「さらに、ここは同時に日本の魔法使いによる組織である“関東魔術協会”の本部も兼ねている。だから魔法使い達は外敵を排除するために
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