こぶたのまき5
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かな。死にかけたのに」
「ほんと、許せません」
など美咲先生と菜由佳が口々に言いだした。私はとっても嬉しかった。今までこういうことを言ってもらったことがないからとても嬉しかった。大事にされてるんだなぁって思った。
ガラッっと病室のドアが開いた。担任の先生と、父と……後ろにはあの人たちがいた。私はヒヤッとした。
父は彼らに何かをしなかっただろうかという心配、どこまで聞いたんだろうかという疑問。
彼らを見ると傷跡があった。やっぱり……父に殴られたんだろうか。
「りな、こいつらだな」
父は私の前に彼らを突き出した。うんと言って解決すべきか、違うと言って彼らをかばうか。うんと言ったらまた何か学校でお前言っただろみたいな面倒なことが起きちゃいそうで……。だけど、彼らには傷跡がある。
「ねぇ、お父さん。この人たちに何かした?」
「あぁ。担任から連絡入ってな、学校に向かったらこいつらがいて、担任と俺の前で俺たちがやりましたっていうから。腹立ってな。大事な娘をこいつらに殺されかけたことが。だから1人ずつ2,3発殴ってやった」
彼らの顔を見ると引いたような顔でこちらを見ていた。まぁ無理もないだろう。だってうちの父は声も体もやることも大きいからね。
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2024 肥前のポチ