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八条学園怪異譚
第三十九話 狸囃子その十三
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るライバルはやはり彼等であった。
「きつねうどんには負けんわ」
「やっぱりそこできつねうどんなのね」
「狐さん達なの」
「負けてはおられぬ」 
 絶対にだというのだ。
「これは永遠の勝負じゃからな」
「そういえば狐さん達のきつねうどんも美味しかったわね」
「それもかなりね」
 二人は彼等のきつねうどんのことも思い出して顔を見合わせて話した。
「あちらも最高の素材で最高の技術なのね」
「それで作ってるのね」
「左様、たぬきそばとは何であるか」
 狐の場合はきつねうどんになるが意味は同じだ。
「わし等にとっては道なのじゃよ」
「そこまで大きなものなのね」
「狸さん達にとっては」
「うむ、だから遠慮なく食して色々言ってくれ」
 意見も求めるというのだ。
「それが余計にいいそばを作るからな」
「じゃあ。ちょっと感想もね」
「色々言わせてもらうわね」
 二人はその美味なたぬきそばを食べつつ実際に細かい感想を述べていった、そして酒も飲み他のものも食べて茉莉也とも一緒に楽しんだのだった。


第三十九話   完


                     2013・6・8
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