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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第10話
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れが真正面から当たり、相手が少し怯む。その怯んだ隙に、サブマシンガンをコールし、弾を撃つ。
相手も負けじと応戦して、リヴァイブが俊吾と同じようにサブマシンガンをコールして、撃ってくる。それを確認した俊吾は一度下がり、簪とスイッチする。簪は、下がっていたときに下準備を終えたマルチロックオンミサイルを発射する。ロックオンされたミサイルは避ける相手を追い続ける。俊吾は逃げる二人をアサルトライフルを撃って、上手く誘導し逃げ場をなくしていく。
三十秒も逃げると、二人は壁の隅に追いやられ逃げ場を失っていた。そして、そこにミサイルが着弾する。威力を高めに設定していたので、シールドエネルギーが半分は無くなっただろう。ミサイルが着弾した際に出た土煙のせいで相手を確認できないが、二人は攻撃を止めない。
俊吾はミサイルをコールし、簪は荷電粒子砲をコールする。この二つの武器はピンポイントで当てる方法も有るが、広範囲に向けての攻撃もできる。二人は土煙の中に、ミサイルと荷電粒子砲を撃ち込む。その攻撃に驚いた打鉄が驚いて土煙から出てくる。
そこを狙ったように俊吾はスナイパーライフルで撃ち抜く。数発撃つと、打鉄は動かなくなった。もう片方のリヴァイブも簪はマルチロックオンミサイルと荷電粒子砲で追い詰めていた。数秒もすると、ブザー音が鳴り響く。
『勝者、大海、更識ペア』
俊吾と簪は見事、初戦を突破した。
◇ ◆ ◇ ◆
控え室に戻ると、一夏とシャルルから祝福の言葉を受けた。
「初戦突破おめでとう。というか、圧倒的すぎないか?お前ら」
「確かに圧倒的だったよね。打ち合わせでもしたの?」
言われてみれば確かに、圧倒的だった気もするな。俺は数発弾を受けたけど、簪は無傷じゃないか?ううむ、我ながら上手くいったもんだ。
「まぁ、打ち合わせはしてたよな、簪」
「打ち合わせって言えるか分からないけど……」
「作戦みたいなことだから、打ち合わせでいいんじゃないか?」
「俊吾くんがそういうなら……」
少し、二人だけで話していると一夏達が驚いた目をしていた。
「何か、俊吾か女子と普通に話してると違和感があるな……」
「確かに……それに何か親しげだし」
シャルルの一言はどこか刺を含んだ言い方だった。何故、刺々しいのか俊吾は分からない。シャルル自身も分かっていない。
「まぁ、仲がいいのは、趣味が一緒だからかな」
「趣味って?」
「大きく言えばISかな。細かく言えば、ISのメンテナンス方面だな」
「へぇ、簪もISのメンテナンス好きなんだな」
「あう……まぁ……うん……」
一夏に微笑みながらそう言われ、簪は俊吾の後ろに隠れてしまう。まだ人見知りは治っていない。そ
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